市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/24 14:00南アフリカ中銀は政策金利を据え置き。本日24日、南アフリカの格付け発表予定

[レビュー]

24日東京時間の外国為替市場では、日経平均が下げ幅を縮小し、一時プラスに転じるなか、円が弱含み。一時、米ドル/円は111.46円、豪ドル/円は84.94円、NZドル/円は76.71円へと上昇しました。NZの10月貿易収支が発表されたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。貿易収支は8.71億NZドルの赤字と、赤字額は10月の11.56億NZドルから縮小しました。


[これからの展開]

SARB(南アフリカ準備銀行)は23日、政策金利を6.75%に据え置くことを決定。据え置きは、2回連続です。

SARBは今回、2018年と2019年のGDP成長率見通しをわずかに下方修正する一方、インフレ見通しを若干上方修正しました。

【SARBの見通し】
( )は従来見通し
<GDP成長率>
・2018年:+1.2%(+1.3%)
・2019年:+1.5%(+1.7%)

<CPI上昇率>
・2018年:+5.2%(+5.1%)
・2019年:+5.5%(+5.4%)

<コアCPI上昇率>
・2018年:+5.1%(+4.9%)
・2019年:+5.3%(+5.1%)

SARBのクガニャゴ総裁は会合後の会見で、「国内の成長見通しは依然として弱い」と指摘する一方、「インフレ見通しに対するリスクは上向き」と強調。インフレ見通しへの上向きリスクは南アフリカランド安や原油価格の上昇によるものだと語りました。

SARBは今年7月に5年ぶりに利下げを実施しました。前回9月の会合では、政策金利を据え置いたものの、6人の政策メンバーのうち3人が0.25%の利下げを主張したことが判明。それを受けて、市場では11月に追加利下げに踏み切るとの観測が浮上しました。

9月会合以降、ランド安が進行したことで11月の利下げ観測は後退。ただ、今回の会合前の時点では2019年以降に利下げが行われるとの見方がありました。

SARBが今回、インフレ見通しをわずかながらも上方修正し、クガニャゴ総裁がインフレの上向きリスクを指摘。また、政策金利を据え置くとの決定は全会一致で下され、利下げを主張するメンバーがいなくなりました。SARBの利下げ観測は一段と後退するとみられ、そのことはランドにとってプラス材料と考えられます。

ただし、格付け会社のS&Pとムーディーズが本日(24日)、南アフリカの格付けを発表する予定です(時間未定)。その結果がランド相場に影響を与える可能性があり、注意が必要です。*南アフリカの格付け発表については、23日のオセアニア・レポート『南アフリカランドは24日の格付け発表に要注意』をご覧ください。

(シニアアナリスト 八代和也)

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