市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/23 13:48南アフリカランドは24日の格付け発表に要注意

[レビュー]

23日東京時間の外国為替市場は、小動き。日本が祝日で市場参加者が減少するなか、経済指標発表がなく手掛かり材料に乏しいこともあり、米ドル/円やクロス円はおおむね昨日(22日)NY終値近辺で推移しました。


[これからの展開]

格付け会社のS&Pとムーディーズが明日(24日)、南アフリカの格付けを発表する予定です(時間未定)。

南アフリカの長期債務の格付けについては、外貨建てが大手格付け会社3社のうち、2社(S&Pとフィッチ)がジャンク(投機的)。一方、自国通貨建ては3社のなかでフィッチのみがジャンクであり、S&Pとムーディーズはいずれも投資適格級最低の格付けです。ただし、S&Pとムーディーズともに自国通貨建ての格付け見通しは「ネガティブ(引き下げ方向)」です。


*黄色が南アフリカの格付け
出所:トムソン・ロイターより作成

南アフリカのズマ大統領は10月17日、突然の内閣改造を行い、自身に批判的なエネルギー相や内務相など6人の閣僚を更迭。ギガバ財務相は10月25日に発表した中期予算方針で、南アフリカの2017年のGDP成長率見通しを2月時点の+1.3%から+0.7%へと下方修正し、財政赤字(対GDP比)見通しを2月時点の3.1%から4.3%へ引き上げました。

内閣改造や政府の中期予算方針を受けて、市場は南アフリカの格付けが引き下げられるのでは?と懸念。その懸念が足もとの南アフリカランド下落の背景にありました。

南アフリカの自国通貨建て債の発行残高は外貨建て債の約10倍。そのため格下げの影響は、外貨建てよりも自国通貨建ての方が大きいとみられます。

トムソン・ロイターがエコノミスト25人に対して行った調査では、25人のうち13人がS&Pとムーディーズの少なくとも1社が格下げを行うと予想し、12人が両社とも格付けを据え置くとみており、見方が分かれています。そのため、「格下げ」と「据え置き」のいずれの結果になっても、南アフリカランドが反応する可能性があります。

S&Pとムーディーズの1社でも格下げした場合、ランドには下押し圧力が加わる可能性があります。2社とも格下げをすれば、下押し圧力はかなり強くなる可能性もあります。一方、両社とも格付けを据え置けば、南アフリカランドにとって支援材料となりそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

= =
= = = = = = = = = = = = = = =

  [ リニューアル!
]
トラリピ アカデミアモデル
 
▼こちらのレポートをご覧いただいているあなたへお知らせ▼

  トラリピの運用プランをご提案するコンテンツ「トラリピ
アカデミアモデル」が、リニューアル。
 
想定資金の選択が可能になる等、新機能を追加しました!
  ▶ 新たなアカデミアモデルはこちらをクリックしてご覧ください※ログインが必要です
 

= = = = = = = = = = = = = = = = =

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ