市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/21 14:50RBAの政策金利は長期間据え置き!? 豪ドルは下押し圧力が加わりやすい地合いか

[レビュー]

21日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(20日)のNY終値水準での“もみ合い”となりました。RBA(豪準備銀行)議事録が公表されたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

RBAは本日(21日)、政策金利の据え置きを決めた11月7日の会合の議事録を公表しました。

議事録では、政策メンバーが賃金をめぐる不透明感を懸念していることが判明。RBAが政策金利を長期間にわたって据え置く可能性が高いことが改めて示されました。

政策メンバーは、「国内の労働市場の状況は驚くほど強く、先行指標は平均を上回る雇用の伸びが今後数四半期にわたって続くことを示唆している」と、労働市場に楽観的な見方を示しつつも、「賃金の伸びは依然として鈍い」と指摘。「賃金圧力がいつ現れるのか、どのくらいの速さで現れるのか、そしてこれらがインフレ圧力をどの程度増大させるのかについて相当な不透明感がある」としました。RBAは11月7日の声明では、“労働市場の状況が改善すれば賃金はいずれ幾分上昇し、インフレ率は徐々に高まる”との見通しを示しました。この見通しへの不確実性が高いことが議事録によって明らかになりました。

足もとの豪ドルの下落は、“RBAは政策金利を長期間据え置くとの観測”が主な要因でした。今回の議事録を受けて、長期間据え置くとの観測が一段と強まる可能性があります。豪ドルは引き続き下押し圧力が加わりやすい地合いと言えそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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