市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/17 15:07米ドル/円が1か月ぶりの安値を記録。カナダCPIに注目、加ドルが反応しそう

[レビュー]

17日東京時間の外国為替市場では、米ドルが弱含み。一時、米ドル/円は112.40円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.1818米ドルへと上昇しました。「モラー特別検察官が、トランプ大統領陣営のメンバー宛に召喚状を出した」ことが判明し、米ドルに下押し圧力が加わりました。モラー特別検察官は、昨年の米大統領選にロシアが干渉した疑惑(いわゆるロシアゲート)を捜査しています。


[これからの展開]

BOC(カナダ銀行)は今年7月、2010年9月以来、6年10か月ぶりの利上げを実施。その後、9月に追加利上げを行いました。

前回10月25日の会合では、利上げをいったん休止。政策金利を1.00%に据え置きました。声明では、金融政策について、「時間とともに、必要となる金融刺激策が低下する可能性が高い」とし、追加利上げに言及する一方、「将来の政策金利の調整には慎重を期す」と表明。利上げのタイミングは、今後の経済指標次第としました。

日本時間本日(17日)22時30分、カナダの10月CPI(消費者物価指数)が発表されます。BOC(カナダ銀行)はインフレ目標を採用しているため、CPIはBOCにとって金融政策における重要な判断材料のひとつと言えそうです。

カナダのCPI上昇率は6月に前年比+1.0%と、BOCのインフレ目標(+1〜3%)の下限へと鈍化しました。その後、上昇率は緩やかに加速したものの、依然としてインフレ目標の中央値である+2%を下回っています。

今回の市場予想は前年比+1.4%と、前回9月の+1.6%から上昇率が鈍化し、+2%から遠ざかるとみられています。市場では、BOCは来年春に追加利上げを行うとの見方が有力です。CPIが市場予想を上回れば、追加利上げ観測が高まる可能性があります。一方、CPIが市場予想を下回れば、追加利上げ観測が後退し、加ドルには下押し圧力が加わる可能性があります。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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