市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/15 14:42賃金データを受けて豪ドルが下落。対円で約3か月ぶり、対米ドルで約4か月ぶりの安値を記録

[レビュー]

15日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが下落。一時、豪ドル/円は85.66円、豪ドル/米ドルは0.7577米ドルへと値を下げました。豪州の7-9月期賃金コスト指数が市場予想を下回り、豪ドルに下押し圧力が加わりました。

円は堅調に推移。一時、米ドル/円は113.04円、ユーロ/円は133.29円、NZドル/円は77.72円へと下落しました。日経平均が続落するなか、円買い圧力が強まりました。


[これからの展開]

豪州の7-9月期の賃金コスト指数(賞与を除く時給ベース)は、前期比+0.5%、前年比+2.0%と、いずれも市場予想の+0.7%、+2.2%を下回りました。

賃金コスト指数は4-6月期に前年比+1.9%と、1-3月期に続いて過去最低の伸びを記録しました。今年7月に最低賃金が3.3%引き上げられたため、それが賃金コスト指数の押し上げに寄与するとみられていたものの、結果は4-6月期からわずかな加速にとどまり、賃金の伸びが依然として鈍いことが改めて示されました。


出所:トムソン・ロイターより作成

RBA(豪準備銀行)は、政策金利を当面据え置くことを示唆しており、その理由として、高水準の家計債務や賃金の伸びの鈍さを挙げています。7-9月期の賃金コスト指数で賃金の伸びの鈍さが示されたことで、市場では、RBAの政策金利はより長期にわたって据え置かれるとの観測が強まりそうです。豪ドルは上値が重い展開が続く可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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