市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/13 15:10政局不安で英ポンドが下落。加ドルは15日のBOC上級副総裁の講演に注目

[レビュー]

13日東京時間の外国為替市場では、英ポンドが軟調に推移。ポンド/円は一時、148.96円へと下落しました。英サンデー・タイムズ紙が「保守党(与党)の議員40人がメイ首相の不信任案を支持する書簡への署名に同意した」と報道。英政局の先行き不透明感からポンドに下押し圧力が加わりました。

豪ドルやNZドルは、対円・対米ドルともに小動き。いずれもおおむね先週金曜日(10日)のNY終値水準での“もみ合い”となりました。


[これからの展開]

BOC(カナダ銀行)は10月25日の会合で、政策金利を1.00%に据え置くことを決定。今年7月、9月と2会合連続で実施した利上げをいったん休止しました。

その時の声明では、「時間とともに、必要となる金融刺激策が縮小する可能性が高い」との見方を示し、追加利上げの可能性に言及する一方、「将来の政策金利の調整には慎重を期す」と表明。追加利上げに慎重なことが示唆されました。

ポロズ総裁は11月7日のモントリオールでの講演で、「金融刺激策の必要性は、時間とともに低下する可能性が高い」との見方を改めて示しつつも、「政策当局者は、将来的な金利変更に慎重になる必要がある」と発言。経済の稼働状況や賃金の伸び、インフレ、経済が金利の上昇にどの程度敏感になっているのかについて、BOCは入手されるデータにしたがって判断すると語り、利上げのタイミングは今後の経済指標次第としました。

市場では、BOCが来春までに追加利上げを行うとの見方が有力です。市場が織り込む、次回12月6日の会合で利上げが行われる確率は10%程度。利上げの確率は来年3月で約70%へと上昇します。

BOCのウィルキンス上級副総裁が15日(日本時間16日朝)、ニューヨークで講演を行います。講演で金融政策の先行きについて新たな材料が提供されれば、加ドルが反応する可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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