市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/08 14:119日早朝のRBNZ政策金利発表に注目

[レビュー]

8日東京時間の外国為替市場は、円が強含み。一時、米ドル/円は113.64円、ユーロ/円は131.81円、豪ドル/円は86.97円、NZドル/円は78.48円へと下落しました。軟調な日経平均が円の支援材料となりました。

中国の10月貿易収支が発表されたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。貿易収支は381.7億米ドルの黒字と、黒字額は市場予想の395.0億ドルを下回りました。対米黒字は266.2億米ドルとなり、9月の280.8億米ドルから減少しました。


[これからの展開]

日本時間9日(木)午前5時、RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を発表します。今回は、政策金利と声明に加え、金融政策報告の公表やスペンサー総裁代行の会見があります。それらの内容がNZドルの動向に影響を与える可能性があります。

RBNZは前回9月28日の会合で、政策金利を過去最低の1.75%に据え置きました。市場では、政策金利は今回も据え置かれるとの見方が有力。市場の関心は、声明や金融政策報告、スペンサー総裁代行の会見に向いています。

声明では、NZドルや金融政策に関する文言が焦点になりそうです。

前回は、「NZドルの下落は、貿易財インフレの上昇や、よりバランスの取れた成長を実現するのを支援する」でした。前回会合時時に76前後だったNZドルのTWI(貿易加重指数)は、足もと73前後で推移しており、NZドルは前回会合以降に下落しました。そのため、文言に変化があるとすれば、NZドルをけん制するトーンが前回から弱まる可能性が高そうです。

一方、金融政策に関する前回の文言は、「かなりの期間、緩和的であり続ける」「多くの不確実性が残っており、それに応じて政策の調整が必要になる可能性がある」でした。

金融政策報告では、OCR(オフィシャル・キャッシュ・レート、政策金利)の見通しに注目です。RBNZは前回8月の金融政策報告で、2019年7-9月期の利上げを示唆しました(それまでは「据え置き」)。

NZの7-9月期雇用統計の堅調な結果などもあり、市場ではRBNZのハト派姿勢が弱まるのでは?との見方もあるようです。その通りになれば、NZドルが上昇しそうです。一方、声明の内容が9月から大きく変化せず、また想定される利上げ時期も8月時点と同じだった場合、NZドルが下落する可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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