市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/07 14:20NZ政府が中銀改革案を発表。RBAは政策金利を据え置き

[レビュー]

7日東京時間の外国為替市場では、日経平均の上昇を背景に、円が弱含み。一時、米ドル/円は113.97円、ユーロ/円は132.32円、英ポンド/円は150.14円、豪ドル/円は87.64円へと上昇しました。日経平均は一時22,900円台へと上昇し、バブル崩壊後の戻り高値(1996年6月26日終値の22,666.80円)を超えました。

NZのロバートソン財務相は日本時間7日早朝、RBNZ(NZ準備銀行)改革案を発表。改革案には、RBNZの責務に雇用の最大化を加える(現在は物価安定のみ)ほか、政策決定に委員会方式を導入することが盛り込まれました。為替レートの目標設定は改革案に含まれませんでした。NZ政府は、早ければ来年初めにも改革案を議会に提出する方針のようです。


[これからの展開]

RBA(豪準備銀行)は本日(7日)、政策金利を過去最低の1.50%に据え置くことを決定しました。据え置きは14回連続です。

声明の内容は、前回10月3日から大きな変化がありませんでした。

豪経済については、「RBAの成長見通しはほとんど変わっていない」と表明。今後数年間でGDP成長率は加速し、平均3%前後になるとの見方を示しました。

労働市場は引き続き改善しているとし、「失業率は現在の5.5%の水準から緩やかに低下すると予想される」としました。一方で、「賃金の伸びは依然として鈍く、この状況は当面続く可能性が高い」と指摘。ただ、「労働市場の改善によって、賃金はいずれ幾分押し上げられる」との見方を示しました。

豪ドルに関する文言は、10月と同じ。「豪ドル高は物価圧力を抑制する一因になると予想される」とするとともに、「(豪ドル高は)生産や雇用の見通しの重しにもなっている」と指摘。「豪ドル高により、経済活動の好転とインフレ率の上昇が、現在の想定よりも鈍くなる可能性がある」とし、引き続き豪ドル高に懸念を示しました。

金融政策についても10月から変わらず。「低水準の金利が豪経済を引き続き支援している」と分析し、「入手可能な情報を考慮すると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」と説明しました。

10月会合時の議事録(10月17日公表)では、“FRB(米連邦準備制度理事会)など主要国中銀の利上げに、RBAが追随する必要はない”と政策メンバーが考えていることが判明。政策金利の据え置きを続けることが示唆されました。今回の声明をみる限り、据え置きを続ける方針に変化はなさそうです。

今回のRBAの政策金利発表や声明にサプライズはありませんでした。RBA四半期金融政策報告が11月10日、豪州の7-9月期の賃金コスト指数が11月15日に発表されます。それらが豪ドルの次の相場材料になりそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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