市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/06 15:30米ドル/円が一時7か月半ぶりの高値を記録。トルコ首相が7日から訪米

[レビュー]

6日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は114.69円、ユーロ/円は133.07円、豪ドル/円は87.60円へと上昇しました。米ドル/円が7月11日高値を超えたことで、ストップロスを巻き込みながら上昇。米ドル/円にけん引されて、クロス円も上昇しました。


[これからの展開]

トルコリラは先週金曜日(3日)、対米ドルで約10か月ぶり、対円で6か月半ぶりの安値つけました。

トルコリラが軟調な背景には、トルコと米国の二国間関係悪化への懸念が挙げられます。

トルコと米国の双方が10月8日、非移民ビザの発給を無期限で停止。その後、10月21日に米国が対イラン制裁違反でトルコの6銀行に多額の制裁金を課す可能性があると報道されました(トルコ当局はこの報道を否定し、米財務省も何らかの意向や対応方針を伝えていないと否定)。

11月3日には、ザラブ容疑者が会話の中でトルコのエルドアン大統領の名前を出していたと伝わり、トルコと米国の二国間関係悪化への懸念が一段と高まりました。ザラブ容疑者は経済制裁下にあるイランのマネーロンダリングに関与した疑いがあるとして、昨年3月に米マイアミで逮捕されました。

トルコのユルドゥルム首相が11月7〜11日に訪米。米国のペンス副大統領と会談を行う予定です。ビザの発給停止問題が解決に向かうなど、トルコと米国の関係に改善がみられれば、トルコリラにとってプラス材料と考えられます。

(シニアアナリスト 八代和也)

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