市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/03 15:30小売売上高が市場予想を下回り、豪ドルが下落。トルコ中銀は現在の金融政策を当面維持か

[レビュー]

3日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが下落。一時、豪ドル/円は87.49円、豪ドル/米ドルは0.7669米ドルへと値を下げました。豪州の9月小売売上高が前月比0.0%と、市場予想(+0.4%)を下回ったことが嫌気されました。


[これからの展開]

TCMB(トルコ中央銀行)は11月1日、四半期インフレ報告を公表。2017年のインフレ見通しを8月時点の+8.7%から+9.8%へ上方修正しました。

トルコの9月のCPI(消費者物価指数)上昇率は前年比+11.20%、コアCPI上昇率は同+10.98%。TCMBのインフレ目標(+5%、その±2%が許容範囲)を大きく上回りました。

TCMBのチェティンカヤ総裁は同日の会見で、トルコリラのボラティリティや原油価格の上昇がインフレ率を短期的に押し上げる可能性があると指摘。10月と11月のインフレ率は予想よりも高くなるかもしれないと語りました。また、「インフレ見通しが大幅に改善し、目標と一致するまで、引き締め的な金融政策スタンスを断固として維持する」と改めて表明。必要ならば追加の引き締めを実施する可能性があると述べました。

チェティンカヤ総裁は一方で、インフレ率は12月から鈍化し始め、インフレ圧力は2018年に緩和すると分析。「TCMBの現在の政策スタンスはインフレを鈍化させるのに十分なほどタイト」と語りました。これらの発言をみると、TCMBがただちに利上げに動く可能性は低そうです。金融政策は当面、現状維持が続くとみられます。

今後は、インフレ率がTCMBの見通しに反して12月以降も鈍化しない場合、TCMBがどう対応するのか?に市場の注目が集まりそうです。トルコのエルドアン大統領はTCMBに対して繰り返し利下げを要求しているため、市場ではTCMBの独立性への懸念が根強くあります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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