市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/02 13:14原油価格の堅調が加ドルのサポート要因に

[レビュー]
 
2日の東京時間の外国為替市場では、次期FRB議長にパウエルFRB理事が指名されるとの報道を受けて米ドルが軟調に推移。米ドル/円は一時113.74円まで下落しました。米ドルが軟調となったことでオセアニア通貨は対米ドルで堅調に推移。豪ドル/米ドルは一時0.7714ドル、NZドル/米ドルは一時0.6936ドルまで上昇しました。

[これからの展開]

ポロズBOC(カナダ中銀)総裁は1日の議会証言で「米加金利差が加ドル相場の重要な決定要因だ」と述べたうえで、「仮に金利水準が一定であれば、原油価格が(加ドルに)最も大きな影響を与える」との見解を示しました。実際に2000年以降の加ドル実効レートとWTI原油先物との間には高い相関性があることが示されています(週次データによる決定係数は0.85)。
 

WTI原油先物は今年6月に底を打つと、11月1日には一時1月以来となる55ドル台を回復しました。OPEC(石油輸出国機構)の協調減産が需給の引き締めにつながるなか、米原油在庫が減少傾向にあることがWTI原油先物の支援材料となっています。
 
サウジアラビアのサルマン皇太子は10月下旬に、2018年3月までとなっているOPECによる協調減産の延長に支持を表明しています。11月30日に予定されるOPEC総会では、協調減産の延長が決定される可能性があり注目されます。OPECの協調減産や米原油在庫の減少による原油の需給面の改善が続き、WTI原油先物が底堅く推移する展開となれば、加ドルをはじめ資源国通貨のサポート材料となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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