市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/11/01 13:30NZの雇用統計は強い結果。NZドルが上昇

[レビュー]

11月1日東京時間の外国為替市場では、NZドルが反発。一時、NZドル/円は78.62円、NZドル/米ドルは0.6906米ドルへと上昇しました。NZの7-9月期雇用統計がNZドルの支援材料となりました。

円は弱含み。一時、米ドル/円は113.90円、ユーロ/円は132.55円、豪ドル/円は87.24円へと上昇しました。日経平均が一時、前日終値比300円を超える上昇。株高を背景に、円売り圧力が強まりました。


[これからの展開]

NZの7-9月期雇用統計は、失業率が4.6%、就業者数が前期比+2.2%でした。失業率は4-6月期の4.8%から市場予想(4.7%)以上に改善し、2008年10-12月期以来、約9年ぶりの低水準を記録。就業者数は2四半期ぶりに増加し、市場予想(+0.8%)を上回る伸びを示しました。

また、労働参加率が71.1%と、4-6月期の70.0%から上昇し、過去最高を記録しました。それらを踏まえると、雇用情勢はヘッドラインの数値が示唆する以上に強い内容と言えそうです。

NZドルは9月23日のNZ総選挙をきっかけに下落傾向を強め、そして10月19日にNZファースト党が労働党と連立を組むと発表すると、NZドルは下げが加速しました。総選挙以降、NZドルのネガティブな材料が相次ぐなかで、今回の雇用統計は久しぶりにNZドルにとって明るい材料と言えるかもしれません。NZドル/円やNZドル/米ドルは10月19日以降、戻りらしい戻りがないまま下落しました。その反動もあり、目先は戻りを試す展開になる可能性があります。

ただ、市場は引き続き、NZの新政権の政策やRBNZ(NZ準備銀行)改革に目が向きやすいと考えられます。RBNZ(NZ準備銀行)改革については、新政権は現在の“物価安定”に加えて、“雇用の最大化”もRBNZの責務にすることを検討しています。ロバートソン財務相は10月31日、RBNZ改革に向けた工程表を数週間以内に公表する考えを示しました。市場では、RBNZの責務に雇用の最大化が加われば、利上げのハードルが上がるとの見方があります。新政権が今後打ち出す政策やRBNZ改革に関するニュースに、NZドルが敏感に反応しやすい地合いは続きそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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