市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/10/30 15:05NZ財務相が中銀の責務変更や金利低下の可能性に言及し、NZドルが下落

[レビュー]

30日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/円は77.67円、NZドル/米ドルは0.6836米ドルへと値を下げました。NZのロバートソン財務相がRBNZ(NZ準備銀行)の責務変更が金利の低下をもたらす可能性に言及し、NZドルに下押し圧力が加わりました。


[これからの展開]

NZドルが下落しています。NZドル/円は本日(30日)、約5か月ぶりの安値を記録し、NZドル/米ドルは先週金曜日(27日)に約5か月半ぶりの安値をつけました。

NZドルが下落した主な背景には、NZの新政権が保護主義的な政策をとるのでは?との懸念や、RBNZ(NZ中銀)の責務が変更される可能性があることが挙げられます。

RBNZの責務変更に関しては、アーダーン首相が10月24日、「準備銀行法を見直し、改正することを計画している」と述べ、「見直しには雇用や物価安定も含まれるだろう」と語りました。RBNZの現在の責務は“物価安定”のみです。労働党はそれに“雇用の最大化”を加えることを提案しています。

ロバートソン財務相は先週末、RBNZの責務を変更する可能性に言及したうえで、「責務に雇用の最大化が加わることによって、金利の低下をもたらす可能性がある」との見解を示しました。NZの4-6月期の失業率は4.8%。アーダーン首相は先週、失業率が4%以下へと低下するのが望ましいとの見解を示しました。ただ、ロバートソン財務相は4%というのは政府目標であり、RBNZは数値目標を持たないだろうと語りました。

市場では、雇用の最大化が責務に加われば、RBNZの利上げのハードルが上がるとの見方があります。こうした見方がNZドルの重しとなるなか、加えてロバートソン財務相が金利低下の可能性に言及しました。NZドルには引き続き下押し圧力が加わりやすいとみられます。

NZドル/米ドルは先週金曜日(27日)にいったんサポートされた0.6818米ドル(5月11日安値)割れを試す可能性があります。0.6818米ドルより下の水準で定着した場合、NZドル/米ドルは0.6676米ドル(2016年5月30日安値)に向かう可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

--------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ