市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/10/25 13:53弱いCPIを受けて豪ドルが下落。豪ドル/米ドルは3か月半ぶりの安値を記録

[レビュー]

25日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが下落。一時、豪ドル/円は87.85円、豪ドル/米ドルは0.7718米ドルへと値を下げ、豪ドル/米ドルは3か月半ぶりの安値をつけました。豪州の7-9月期CPIや基調インフレ率が市場予想を下回ったことで、豪ドルに下押し圧力が加わりました。


[これからの展開]

豪州の7-9月期CPIは前年比+1.8%と、市場予想(+2.0%)に反して4-6月期の+1.9%から上昇率が鈍化。RBA(豪準備銀行)のインフレ目標の下限である+2%を2四半期連続で下回りました。一方、RBAがCPIとともに重視するとされる基調インフレ率(トリム平均と加重中央値の平均値)は前年比+1.85%。4-6月期の+1.80%からわずかに加速したものの、市場予想の+2.0%を下回りました。

今回のCPIは弱かったものの、その結果だけでRBAが政策スタンスを変える可能性は低いとみられます。RBAはインフレ率の低さだけでなく、賃金の伸びの鈍さや高水準の家計債務を懸念しているためです。10月3日の政策会合時の議事録(10月17日公表)では、政策メンバーがFRB(米連邦準備制度理事会)など主要国中銀の利上げにRBAが追随する必要はないと考えていることが改めて判明。政策金利の据え置きを続けることが示唆されました。

一方、市場ではRBAが来年、利上げに転じるとの観測があります。今回のCPIの結果を受けて、利上げが遠のいたとの見方が市場に広がれば、豪ドルにとってマイナス材料と考えられます。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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