市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/10/24 14:02NZ次期首相が中銀の責務変更に言及し、NZドルが下落。25日のCPIに豪ドルが反応する可能性も!?

[レビュー]

24日東京時間の外国為替市場では、NZドルが弱含み。一時、NZドル/円は78.59円、NZドル/米ドルは0.6935米ドルへと下落しました。NZのアーダーン次期首相がRBNZ(NZ準備銀行)の責務変更に言及したことが要因です。アーダーン次期首相は「準備銀行法を見直し、改正することを計画している」と述べ、「見直しには雇用や物価安定も含まれるだろう」と語りました。RBNZの現在の責務は“物価安定”のみ。労働党はそれに“雇用の最大化”を加えることを提案していました。市場では、雇用の最大化が責務に加わった場合、RBNZの利上げのハードルが上がるとの見方があります。


[これからの展開]

豪州の7-9月期CPI(消費者物価指数)が25日に発表されます(日本時間9時30分)。

豪州の4-6月期CPIは前年比+1.9%と、1-3月期の+2.1%から上昇率が鈍化。RBA(豪準備銀行)のインフレ目標(+2〜3%)の下限をわずか1四半期で再び下回りました。一方、RBAがCPIとともに重視するとされる基調インフレ率(トリム平均と加重中央値の平均値)は前年比+1.80%でした。

RBAは8月の金融政策報告で、CPI上昇率と基調インフレ率は今年12月に前年比+1.5〜2.5%になるとの見通しを示しました。

ただ、RBAは現時点でインフレ率の低さだけでなく、賃金の伸びの鈍さや高水準の家計債務を懸念しています。そのため、今回のCPIなどの結果だけでRBAが金融政策スタンスを変える可能性は低いとみられます。

それでも、CPIや基調インフレ率が市場予想からかけ離れる結果になった場合、豪ドルが反応する可能性があります。市場予想はいずれも前年比+2.0%です。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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