市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/10/19 15:29NZファースト党は労働党を選択!!

[レビュー]

19日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/円は79.70円、NZドル/米ドルは0.7049米ドルへと値を下げました。NZファースト党が連立相手として労働党を選択するとの観測が浮上し、また実際に本日(19日)15時頃に労働党(野党)を選択すると発表したことで、NZドルは下落しました。


[これからの展開]

NZでは、労働党(46議席)・NZファースト党(9議席)・緑の党(8議席)の3党の連立政権が誕生することになりました。

NZファースト党の発表を受けて、NZドルが一段安となりました。労働党がRBNZ(NZ中銀)の責務変更(雇用の最大化を追加)を提案し、NZファースト党はRBNZの為替介入を増やすように主張しているためです。経済政策が現在の国民党政権から大きく変わる可能性もあります。市場はそれらを懸念しています。今後、新政権の閣僚や経済政策などが明らかになると考えられます。それらを通じて政策の先行き不透明感が払しょくされないと、NZドルは一段の下押し圧力が加わる可能性があります。

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豪州の9月雇用統計は、雇用者数が前月比1.98万人増、失業率が5.5%。雇用者数と失業率のいずれも市場予想(1.50万人増、5.6%)よりも良好な結果でした。雇用者数は12か月連続の増加です。

雇用者数の内訳をみると、フルタイム雇用者が0.61万人増、パートタイム雇用者が1.37万人増。フルタイムとパートタイムのいずれも2か月連続で増加しました。

雇用者数は月ごとのブレが大きい指標です。雇用者数の傾向を把握するために6か月平均を見ると、2016年終盤を底に増加傾向。また、フルタイム雇用者とパートタイム雇用者の6か月平均は、2016年終盤以降、パートタイム雇用者がほぼ横ばいである一方、フルタイム雇用者が増加傾向にあります。雇用の中心がパートタイムからフルタイムへとシフトしていると考えられます。

今回の雇用統計は、労働市場の改善を改めて示したと言えそうです。そのことは、豪ドルにとってプラス材料と考えられます。

ただ、RBAは労働市場に楽観的な見方を示しつつも、賃金の伸びの低さを懸念しています。そのため、RBAが利上げを検討し始めるには、賃金の伸びが加速する必要がありそうです。賃金コスト指数(賞与除く時給ベース)は今年4-6月期に前年比+1.9%と、1-3月期に続いて過去最低の伸びを記録。7-9月期分は11月15日に発表されます。


(トムソン・ロイターより作成)


(トムソン・ロイターより作成)


(トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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