市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/10/11 13:30豪ドルの買いポジションの積み上がりに要注意

[レビュー]

11日東京時間の外国為替市場は、比較的落ち着いた展開。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(10日)のNY終値水準での“もみ合い”となりました。豪州の10月ウエストパック消費者信頼感指数が101.4と、9月の97.9から上昇したものの、豪ドルに大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

CFTC(米先物取引委員会)は6日、10月3日(火)時点のIMM通貨先物の非商業(投機)部門のポジション動向を発表。豪ドルのポジションは71,812枚の買い越しでした。2013年4月以来の高水準を記録した前週9月26日の77,194枚から減少したものの、依然として4年半ぶりの高水準にあります。

CFTC統計の豪ドルのポジション

*買いポジション−売りポジション
(出所:トムソン・ロイターより作成)

ポジションがどちらかに偏るほど、何らかのきっかけでポジションを解消する動きが強まった場合、その反動も大きくなる可能性があります。現在は買い越しに傾いている状況です。ポジション解消に伴う豪ドル売り圧力の増大に注意が必要です。

RBA(豪準備銀行)とFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策の方向性の違いを背景に、豪ドル/米ドルは9月下旬以降、下落傾向にあります。それにもかかわらず、IMM通貨先物における豪ドルの買い越し額は大きく変化していません。今後、豪ドルの売り材料、あるいは米ドルの買い材料が新たに提供された場合、豪ドルの買いポジションの解消が加速し、豪ドル/米ドルは下げ幅が大きくなる可能性もあります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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