市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/10/09 12:30NZ総選挙の最終結果発表。NZファースト党は12日までに連立相手の最終判断を下す考え

[レビュー]

9日オセアニア時間の外国為替市場では、トルコリラが急落。トルコリラ/円は一時29.35円へと下落し、約5か月半ぶりの安値を記録しました。シリア反体制派やトルコに関する報道のほか、トルコと米国がビザの発給を互いに停止したことで両国の関係が一段と悪化するとの懸念もトルコリラの下落圧力となりました。
*シリア反体制派やトルコに関する報道については、9日のToday’s Flash!『オセアニア時間にトルコリラが急落。トルコ・シリア情勢に注意が必要』をご覧ください。

東京時間に入ると、トルコリラ売りは一服。日本が祝日で市場参加者が通常よりも少ないなか、トルコリラ/円は30円台前半へとやや値を戻しました。


[これからの展開]

NZ選挙管理委員会が7日、9月23日に実施された総選挙の最終結果を発表し、以下の通りになりました。

<定数:120>
・国民党(与党):56
・労働党:46
・NZファースト党:9
・緑の党:8
・ACT党:1
・その他:0

国民党は過半数である61議席を獲得できず、労働党は緑の党を加えても(両党は協力することで合意)61議席に届きません。過半数を確保するためには、国民党と労働党のいずれも9議席を獲得したNZファースト党の協力が必要な状況です。

国民党と労働党は先週、個別にNZファースト党との連立協議を開始。NZファースト党のピータース党首は、国民党と労働党のどちらと連立を組むかの最終判断を“10月12日までに”下すとしているため、今週中に次期政権が決まる可能性があります。

NZファースト党が国民党を選択すれば、NZドルにとってプラス材料となりそうです。政策面で国民党はNZファースト党に譲歩する必要があるとみられるものの、それでも現政権の政策の継続性がある程度保たれると考えることができるためです。

一方、NZファースト党が労働党を選択すれば、NZドルにとってマイナス材料と考えられます。政策が現在の国民党政権から大きく変わる可能性があることや、労働党がRBNZ(NZ準備銀行)の責務変更を提案しているためです。RBNZの責務は現在、「物価安定」の1つ。労働党は責務を「物価安定」と「最大雇用の達成」の2つへと変えることを提案しています。

(シニアアナリスト 八代和也)

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