市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/10/04 14:10乳製品価格が反落するも、市場の関心は連立協議!?

[レビュー]

4日東京時間の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は112.51円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.1776米ドル、豪ドル/米ドルは0.7869米ドル、NZドル/米ドルは0.7201米ドルへと上昇しました。昨日(3日)NY時間の「ムニューシン米財務長官は、FRB(米連邦準備制度理事会)の次期議長にパウエルFRB理事が適切と考えている」との報道が、引き続き米ドルの重しとなりました。先週後半以降、市場では次期FRB議長はウォルシュ元FRB理事が最有力候補との見方が強まっていました。ウォルシュ元FRB理事はタカ派とされます。一方、パウエルFRB理事はややハト派とされています。


[これからの展開]

乳製品電子オークション(GDT)が昨日(3日)開催され、乳製品国際価格の指標であるGDT価格指数は1050と、前回9月19日の1075から低下しました。

GDT価格指数は昨年3月の628を起点に上昇基調を強め、今年6月には1096へと上昇。2014年6月以来の高値をつけました。その後は伸び悩み、足もとではやや頭打ち感があるものの、依然として2015年以降の高値圏を維持しています。また、天候不順によってNZの生産が昨年を下回っているため、乳製品の供給量が今後減少し、GDT価格指数は再び上昇するとの見方もあります。そう考えると、今回の結果は、NZドルにとってそれほど大きなマイナス材料ではないかもしれません。

市場の関心は現在、NZの連立協議に向いています。そのため、NZドルは連立協議に関するニュースに注意が必要でしょう。9月23日に実施されたNZの総選挙では、国民党(与党)と労働党(最大野党)のいずれも過半数を獲得できず、両党のどちらが次の政権を担うかはNZファースト党が鍵を握ります。NZファースト党のピータース党首は、総選挙の最終結果が発表される10月7日以降に国民党と労働党のどちらと連立を組むかの判断を下す考えのようです。


(出所:GDT資料より作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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