市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/10/03 13:50豪ドル/米ドルが2カ月半ぶり安値。RBAが豪ドル高をけん制し、政策金利の当面据え置きを示唆

[レビュー]

3日東京時間の外国為替市場では、米国の10年債利回りが小幅に上昇するなか、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は113.14円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.1700米ドル、NZドル/米ドルは0.7159米ドルへと値を下げました。豪ドル/米ドルは、RBA(豪準備銀行)が豪ドル高をけん制したことも重しとなり、一時0.7793米ドルへと下落。2か月半ぶりの安値をつけました。


[これからの展開]

RBA(豪準備銀行)は本日(3日)、政策金利を過去最低の1.50%に据え置くことを決定しました。据え置きは12回連続です。

声明の内容は、前回9月5日から大きな変化がありませんでした。

声明では、9月に続いて豪ドル高をけん制。「豪ドル高は物価圧力を抑制する一因になると予想される」とするとともに、「(豪ドル高は)生産や雇用の見通しの重しにもなっている」と指摘。「豪ドル高により、経済活動の好転とインフレ率の上昇が、現在の想定よりも鈍くなる可能性がある」との見方を示しました。

金融政策に関する文言も前回と同じ。「低水準の金利が豪経済を引き続き支援している」と分析し、「入手可能な情報を考慮すると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」と説明しました。

RBAが政策金利を当面据え置くことを示唆する一方、市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)やBOC(カナダ銀行)が年内に追加利上げに踏み切るとの観測があります。BOE(英イングランド銀行)は9月の会合で、今後数か月以内に利上げに転じる可能性を示しました。主要国中銀とRBAとの金融政策の方向性の違いを背景に、豪ドルには下押し圧力が加わりやすい地合いと考えられます。また、豪ドル/米ドルが前回9月の会合以降、反落したのにもかかわらず、RBAは引き続き豪ドル高をけん制しました。そのことも豪ドル/米ドルの重しになりそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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