市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/09/29 14:54鉄鉱石価格の軟調が豪ドルの下押し材料になる可能性も!?

[レビュー]

29日東京時間の外国為替市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は112.65円へと上昇し、豪ドル/米ドルは0.7836米ドル、NZドル/米ドルは0.7206米ドルへと下落しました。米10年債利回りが小幅上昇し、米ドルの支援材料となりました。

日本の失業率や有効求人倍率、消費者物価指数、鉱工業生産が発表されたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

鉄鉱石価格が反落しています。中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)の価格は足もと1トン=60米ドル台前半で推移。鉄鉱石価格は一時80米ドルに迫った8月の直近ピークからの下落率は約2割に達しました。中国の鉄鋼メーカーが冬季に鉄鋼生産の削減を計画していることが鉄鉱石価格の下押し圧力となっているようです。

FRB(米連邦準備制度理事会)など主要国中銀が金融政策の正常化に向かう一方、RBA(豪準備銀行)が政策金利を当面据え置く方針を示していることで、豪ドルは上値が重い展開となっています。

市場の関心が主に各国中銀の金融政策の先行きに向いているため、足もとの鉄鉱石価格の下落はそれほど材料視されていない感もあります。ただし、鉄鉱石価格が下落を続け、それにも市場の関心が向けば、豪ドルには一段と下押し圧力が加わる可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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