市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/09/28 13:33市場はRBNZ声明に反応薄。関心は総選挙後の政局!?

[レビュー]

28日東京時間の外国為替市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は113.08円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.1726米ドル、豪ドル/米ドルは0.7817米ドル、NZドル/米ドルは0.7186米ドルへと下落しました。米国の10年債利回りの上昇が、米ドルの支援材料となりました。


[これからの展開]

RBNZ(NZ準備銀行)は本日(28日)、政策金利を1.75%に据え置くことを決めました。据え置きは6回連続です。2012年9月にRBNZ総裁に就任したウィーラー氏が5年間の任期を終え、今週火曜日(9月26日)に退任。翌27日から来年3月26日まで、スペンサー氏(9月26日まで副総裁だった)が総裁代行を務めます。今回の据え置きの判断はスペンサー総裁代行が下しました。

声明では、8月の金融政策報告発表以降、NZドルのTWI(貿易加重指数)が若干下落したと指摘。「NZドルの下落は、貿易財インフレの上昇や、よりバランスの取れた成長を実現するのを支援する」との見方を示しました。8月の政策会合時の声明は、「貿易財インフレの上昇や、よりバランスの取れた成長を実現するために、NZドルの下落が必要」だったため、NZドル高をけん制するトーンが8月から若干和らいだ印象です。

声明における金融政策に関する文言は前回と同じ。「金融政策はかなりの期間、緩和的であり続ける」と表明。「多くの不確実性が残っており、それに応じて政策の調整が必要になる可能性がある」との見方を示しました。

NZドル高けん制のトーンが若干和らいだものの、NZドルに大きな反応はみられませんでした。市場の関心は、NZの政局の行方に向いているようです。23日に行われた総選挙では、国民党(与党)と労働党(最大野党)のいずれも過半数を獲得できませんでした。連立政権の鍵を握るNZファースト党のピータース党首は、総選挙の最終結果が発表される10月7日以降に国民党と労働党のどちらと連立を組むかの判断を下す考えのようです。少なくとも10月7日まで政局の先行き不透明感が残るとみられます。NZドルは引き続き、上値が重い展開になりそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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