市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/09/22 15:10北朝鮮関連のニュースで米ドル/円やクロス円が下落。NZドルやユーロは25日に窓あけスタートの可能性があり、要注意

[レビュー]

22日東京時間の外国為替市場では、円が全面高の展開。一時、米ドル/円は111.65円、豪ドル/円は88.47円、NZドル/円は81.37円へと下落しました。北朝鮮の金正恩朝鮮労働委員長や李容浩(リ・ヨンホ)外相の発言を受けて、北朝鮮情勢をめぐる懸念が再燃。リスク回避の動きが強まり、円の支援材料となりました。金委員長は声明で、トランプ米大統領が「北朝鮮を完全に破壊する」と述べたことに対して「史上最高の強硬な対抗措置を検討する」と表明。李外相は太平洋上での水爆実験を検討する可能性があると語りました。


[これからの展開]

金委員長の声明や李外相の発言に対し、米政府から公式なコメントはこれまでのところ出ていないようです。米政府の対応次第では、北朝鮮情勢が一段と緊迫化する可能性があります。

今週末は、NZとドイツの総選挙が行われます(NZが23日、ドイツが24日)。NZドルやユーロは週明け月曜日(25日)に窓をあけてスタートする可能性があり、注意が必要です。*総選挙については、21日付のシナリオレポート(NZ)22日付のスポットコメント(ドイツ)をご覧ください。

来週のNZドルは、23日の総選挙のほか、28日のRBNZ(NZ準備銀行)政策金利も相場材料になりそうです。RBNZが8月の金融政策報告で政策金利を2019年4-6月期まで据え置くことを示唆したことや、NZの7-9月期CPI(消費者物価指数)が来月(10月)に発表されるためです。

今回の焦点は、声明におけるNZドルに関する文言になるとみられ、その文言にNZドルが反応する可能性があります。前回8月10日の声明は「貿易財インフレの上昇や、よりバランスの取れた成長を実現するために、NZドルの下落が必要」。6月の「NZドルの下落は、貿易部門の成長見通しのリバランスに寄与するだろう」からNZドル高けん制のトーンを強めました。

(シニアアナリスト 八代和也)

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