市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/09/19 15:42RBA議事録にサプライズなし。BOCはカナダドル高を懸念か

[レビュー]

19日東京時間の外国為替市場では、円が全面安の展開。一時、米ドル/円は111.85円、ユーロ/円は134.09円、豪ドル/円は89.22円、NZドル/円は81.49円へと上昇しました。日経平均の上昇を背景に、円売り圧力が強まりました。日経平均の終値は、前営業日比389.88円高の20,299.38円。上げ幅は一時400円を超えました。


[これからの展開]

RBA(豪準備銀行)は本日(19日)、今月5日の政策会合の議事録を公表しました。会合では、政策金利を1.50%に据え置くことが決まりました。

議事録では、低インフレ環境下で高水準の家計債務に伴うリスクとのバランスをとる必要があることから、政策金利を据え置くとの判断を下したことが明らかになりました。

豪ドルに関する内容は、5日の声明とほぼ同じでした。政策メンバーは、米ドルの全般的な下落が一因となり、豪ドルがここ数か月上昇したと指摘。豪ドル高は経済成長の重しになるほか、インフレ圧力を抑制するとしたうえで、「豪ドルの一段の上昇は、成長やインフレ率の鈍化につながる可能性がある」との懸念を示しました。

今回の議事録では、豪ドルや金融政策の先行きについて、5日の声明以上の材料は提供されませんでした。豪ドルの次の手掛かり材料として、21日のロウRBA総裁の講演が挙げられます。

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BOC(カナダ銀行、中央銀行)がカナダドル高を懸念しているようです。

レーン副総裁は18日、カナダ経済は成長の裾野が広がるとともに一段と自律的になっているとしつつも、「“金利の上昇”と“カナダドル高”にカナダ経済がどのように反応するか注視していく」と語り、7月と9月の利上げやカナダドル高が経済に与える影響を注視する姿勢を示しました。

レーン副総裁は、金融政策について「入手される指標を注視し、経済情勢やどの程度の金融刺激が適切かどうかを把握する」と述べ、追加利上げは経済指標次第と強調する一方、足もとのカナダドル高に言及。カナダドルが上昇していると指摘し、BOCはその動向を注視していると表明。そのうえで、「政策決定においてカナダドル高を強く考慮する」と語り、カナダドルの動向も金融政策決定の重要な要素になることを示しました。

市場ではBOCが年内に追加利上げを行うとの観測があり、その観測がカナダドルの支援材料となってきました。ただ、レーン副総裁はカナダドル高に懸念を示しており、カナダドルが上昇するほどに追加利上げの時期が後ずれする可能性も示されました。カナダドルは目先、上値が重くなる可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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