市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/09/15 15:54TCMBは政策金利を据え置くも、タカ派的な姿勢はトルコリラにプラス!?

[レビュー]

14日欧米時間の外国為替市場ではNZドルが軟調に推移。NZ総選挙の世論調査で、野党・労働党が与党・国民党に対するリードを維持していることが示され、NZドルの重石となりました。トルコリラは堅調に推移。TCMB(トルコ中銀)は金融政策の現状維持を決定しましたが、声明がタカ派的だったことがトルコリラの支援材料となりました。

15日東京時間の外国為替市場では、北朝鮮のミサイル発射を受けて、朝方に円が強含む展開となりましたが、影響は限定的でした。米ドル/円は一時109.56まで下落しましたが、その後はすぐに反発。概ねNY時間終値近辺で推移しました。

[これからの展開]

NZ総選挙の結果が、今後のRBNZ(NZ準備銀行)の金融政策に大きく影響する可能性があります。ブルームバーグの報道によれば、野党・労働党は中銀改革を提案しているようです。労働党は、現在RBNZに課されている「物価の安定」に加え、新たに「完全雇用の達成」をRBNZに義務付けたい考えのようです。

14日に発表されたワン・ニュースとコルマー・ブラントンの世論調査では、労働党がわずかながら与党・国民党をリードしていることが示されました。調査機関により、ブレ幅があることには注意が必要ですが、NZ総選挙は接戦となる可能性があります。野党・労働党が総選挙を有利に進める展開となれば、NZドルの下押し要因となるかもしれません。

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14日TCMB(トルコ中銀)は、3つの主要な政策金利と事実上の政策金利の上限となっている後期流動性貸出金利の据え置きを決定しました。TCMBは声明で「(食料とエネルギーを除く)コア・インフレの上昇が価格決定動向のリスクになりうる」とし、政策金利を据え置いたと説明しました。

今後の金融政策に関しては「インフレ見通しが著しい改善をみせるまで、金融政策の引き締めを継続する」とし、「価格決定行動とインフレに影響を及ぼす要因を注意深くモニターし、必要があれば一段の金融引き締めを行う」としました。

トルコリラは2017年に入り、底を打ったようにも見えます。トルコリラは対円で、今年1月12日の安値28.99円から9月1日の高値32.19円まで11%上昇。対米ドルでは、1月11日の安値3.9407トルコリラから9月11日の高値3.3835トルコリラまで16.5%上昇しています。
 
エルドアン大統領から利下げ圧力がある点は不安要素ですが、TCMBがインフレ抑制を優先するとするタカ派的な姿勢を示したことは、今後のトルコリラのサポート要因となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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