市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/09/12 14:23世論調査の結果を受けてNZドルが急伸!トルコ中銀は政策金利を据え置きか?

[レビュー]

【アップデート】

本日15時頃、23日に行われるNZ総選挙の世論調査が発表されました。調査では与党・国民党の支持率が47.3%へ上昇する一方、最大野党・労働党の支持率は37.8%へ低下しました。与党が支持率でリードを広げたことを好感し、NZドル/円は80円台へ上昇。NZドル/米ドルは0.73ドル台へと上昇しました。

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12日東京時間の外国為替市場は小動き。米ドル/円は昨日NY時間終値付近の109円台前半でのもみ合いとなりました。北朝鮮問題に絡む地政学リスクがやや後退し、11日のNY市場で、米ドル、米10年債利回り、米株がそろって上昇しました。ただし、地政学リスクが完全に払しょくされたわけではなく、米ドルは上値を追いにくい地合いといえそうです。

[これからの展開]

TCMB(トルコ中銀)は14日の会合で、政策金利の据え置きを決定しそうです。トルコの8月CPI(消費者物価指数)は前年比+10.68%と、7月の9.79%から再び伸びが加速しました。11日に発表された9月時点の年末の予想CPI(中銀調査)は、前年比+9.72%と、8月時点の同9.46%から上昇しました。
 
4月以降のインフレ率の鈍化などを背景に、市場ではTCMBの次の一手は利下げとの見方もあります。ただ、TCMBは前回会合(7月)の声明で「必要に応じて一段の金融引き締めを行う」と表明。追加利上げに含みを持たせました。インフレ率の鈍化が明瞭とならなければ、TCMBが金融政策の引き締めを継続する可能性はありそうです。

堅調なトルコ経済もTCMBが金融引き締め政策を維持する後押しとなりそうです。11日に発表された第2四半期の実質GDPは前年比+5.1%と、堅調な伸びを示しました。ユーロ圏経済の回復を背景に、輸出が前年比+10.5%の大幅な伸びとなったことがGDPを押し上げました。また、トルコ経済の6割を占めるとされる個人消費も同+3.2%の伸びとなりました。
 
トルコの代表的な株価指数であるイスタンブール100は、年初から約40%上昇しています。主要先進国の代表的な株価指数を大幅に上回る伸びを示しており、トルコ経済の堅調を示しているとみることもできそうです。
 
エルドアン大統領から利下げ圧力がある点は考慮しておく必要がありそうですが、トルコ経済が堅調に推移する中で、TCMBがインフレ圧力を抑制するための金融引き締め政策を維持すれば、トルコリラの支援材料となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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