市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/09/08 14:57豪ドル/米ドルが2年4か月ぶり、ユーロ/米ドルが2年8か月ぶりの高値を記録。鉄鉱石価格が約5か月ぶりの高値圏

[レビュー]

8日東京時間の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は107.63円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.2091米ドル、豪ドル/米ドルは0.8115米ドル、NZドル/米ドルは0.7335米ドルへと上昇しました。米10年債利回りの低下のほか、ハリケーン「イルマ」が週末に米フロリダ州へ上陸する可能性があり、その被害への懸念が米ドルの下押し圧力となりました。


[これからの展開]

北朝鮮が建国記念日である9日(土)に弾道ミサイルを発射するとの観測があります。北朝鮮の動向次第では、週明け月曜日(11日)の為替市場は大きく動く可能性もあり、注意が必要です。

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鉄鉱石価格が上昇しています。中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)価格は先月、一時1トン=80米ドルに迫り、約5か月ぶりの高値をつけました。鉄鉱石価格の上昇は、中国のインフラ投資拡大による需要増が背景にあるようです。

鉄鉱石価格は今年6月に一時53米ドル台へと下落したものの、その後は反発傾向にあり、安値からの上昇率は約5割に達しました。

豪州の主力輸出品である鉄鉱石の価格上昇は、豪経済にとって追い風であり、豪ドルにとってもプラス材料と考えられます。

足もとの為替市場の関心は、北朝鮮情勢や米政局の行方、主要国中央銀行(先行きの金融政策に関する観測、自国通貨高に対する当局者のコメント)に向きがちで、鉄鉱石価格の上昇はそれほど材料視されていない感があります。RBA(豪準備銀行)が豪ドル高をけん制した(=豪ドルのマイナス材料)ものの、米政局をめぐる懸念などを背景に米ドルが全般的に弱含んでいるため、豪ドル/米ドルは堅調に推移しています。鉄鉱石価格の上昇が続き、市場の関心が鉄鉱石価格にも向けば、豪ドル/米ドルは堅調さを増す可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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