市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/09/01 14:06豪ドル/米ドルが0.80米ドル台で推移するためには!?

[レビュー]

1日東京時間の外国為替市場では、加ドルが堅調に推移。加ドル/円は一時88.36円へと上昇し、8月1日以来、1か月ぶりの高値をつけました。昨日(8月31日)発表されたカナダの4-6月期GDPの強い結果が、引き続き加ドルの支援材料となりました。GDP成長率は前期比年率換算+4.5%と、1-3月期の+3.7%から加速。2011年7-9月期以来、約6年ぶりの高い伸びとなりました。

米ドル/円や豪ドル/円、NZドル/円は小動き。昨日のNY終値水準での“もみ合い”でした。


[これからの展開]

豪ドル/米ドルは7月27日、一時0.8065米ドルへと上昇。2015年5月以来、2年2か月ぶりの高値をつけました。その後、8月15日に一時0.7809米ドルへと下落したものの、反発。足もとは0.79米ドル台を中心に上下動を繰り返し、目先の方向感が失われつつあるようにみえます。

豪ドル/米ドルは、FRB(米連邦準備制度理事会)の年内利上げ観測の後退を背景とした米ドルの全般的な弱含みが支援材料となる一方、RBA(豪準備銀行)の豪ドル高けん制が上値を抑えています。RBAは8月1日の政策金利発表時の声明で、以下のように豪ドル高をけん制しました。

・「豪ドル高は物価圧力を抑制する一因になると予想される」
・「豪ドル高は生産や雇用の見通しの重しにもなっている」
・「豪ドル高により、経済活動の好転とインフレ率の上昇が、現在の想定よりも鈍くなる可能性がある」

本日(9月1日)、米国の雇用統計やISM製造業景況指数(いずれも8月)が発表されます。それらが弱い結果になれば米ドルが売られて、豪ドル/米ドルが上昇する可能性があります。ただ、8月1日(RBAの政策金利発表日)高値である0.8039米ドルに近づくにつれて、RBAの豪ドル高けん制が意識されて利益確定売り圧力が強まりそうです。9月5日にRBAが政策金利を発表します。豪ドル/米ドルが0.80米ドル台で推移するためには、その時の声明で豪ドル高けん制のトーンが8月から弱まる必要があるかもしれません。

(シニアアナリスト 八代和也)

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