市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/31 13:57NZドル/米ドルが約3か月ぶりの安値を記録し、200日移動平均線に接近

[レビュー]

31日東京時間の外国為替市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は110.57円へと上昇し、ユーロ/米ドル円は1.1870米ドル、豪ドル/米ドルは0.7887米ドル、NZドル/米ドルは0.7164米ドルへと下落しました。昨日(30日)の米ADP雇用統計やGDP改定値の堅調な結果が、引き続き米ドルの支援材料となりました。


[これからの展開]

NZドル/米ドルは7月27日に一時0.7555米ドルと、約2年2か月ぶりの高値を記録した後、下落傾向にあります。

NZドル/米ドルが下落した背景として、8月2日に発表されたNZの4-6月期雇用統計の弱い結果や、23日のNZ財務省による2017/18年度のGDP成長率見通しの下方修正(+3.7%から3.5%へ)も挙げられるものの、RBNZ(NZ準備銀行)がNZドル高をけん制した影響が大きいと考えられます。

RBNZは、8月10日の政策会合時の声明でNZドルの下落が必要との見解を示しました。ウィーラー総裁は同日、「NZドルの下落を望む」と発言。30日には、ウィーラー総裁が改めて「貿易財インフレを押し上げ、より均衡の取れた成長の実現を支援するために、NZドルの下落が必要だ」と語りました。

9月23日にNZの総選挙が実施されます。世論調査では、国民党(与党)が労働党(最大野党)をリードしているものの、労働党の党首が8月1日に代わって以降、両党の差が縮まっており、接戦になるとの予想もあるようです。選挙の行方をめぐる不透明感が、NZドルにとってさらなる重しとなる可能性があります。

NZドル/米ドルの日足チャートをみると、120日移動平均線(MA)が0.7148米ドル、200日MAが0.7129米ドルに位置(8月30日時点)しており、テクニカル的にはいったん下げ止まる可能性もあります。ただ、NZドル/米ドルが200日MAを割り込むと、次の下値メドとして0.6818米ドル(5月11日安値)が挙げられます。

(シニアアナリスト 八代和也)

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