市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/30 13:55RBNZ総裁がNZドル高を改めてけん制

[レビュー]

30日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが堅調に推移。一時、豪ドル/円は87.75円、豪ドル/米ドルは0.7995米ドルへと上昇しました。豪州の7月住宅建設許可件数が前月比1.7%減と、市場予想(5.0%減)ほど減少しなかったことが、豪ドルの支援材料となりました。

NZドル/円やNZドル/米ドルは、小幅上昇。豪ドル/円や豪ドル/米ドルの上昇にけん引されました。RBNZ(NZ準備銀行)のウィーラー総裁がNZドル高をけん制したことで、NZドル/円やNZドル/米ドルが下落する場面があったものの、反応は一時的でした。


[これからの展開]

RBNZのウィーラー総裁が30日のオークランドでの講演で、NZドル高を改めてけん制しました。

ウィーラー総裁は、NZドルのTWI(貿易加重指数)が2015年6月の利下げ開始前よりも依然として4%高いと指摘。「NZドルの上昇は貿易財部門にとって逆風であり、(NZドル高が)すでに弱い貿易財インフレを押し下げることにより、RBNZのインフレ目標達成が一段と困難になった」としたうえで、「貿易財インフレを押し上げ、より均衡の取れた成長の実現を支援するために、NZドルの下落が必要だ」と強調しました。ウィーラー総裁は5年間の任期満了に伴い、9月26日に退任します。

ただ、RBNZのNZドル高けん制は、今回が初めてではありません。8月10日の政策会合時の声明ではNZドルの下落が必要と見解を示し、ウィーラー総裁は同日、「NZドルの下落を望む」と述べました。

そのため、ウィーラー総裁の今回の発言はそれほどサプライズではなく、発言を材料にNZドルが下落基調を強める状況ではなさそうです。ただし、NZドルの上値を抑える要因になる可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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