市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/28 12:50投機筋のNZドルの買い越しが3週連続で減少するも、依然として高水準

[レビュー]

28日東京時間の外国為替市場では、特に材料が見当たらないなか、円が強含み。一時、米ドル/円は109.09円、ユーロ/円は130.09円、豪ドル/円は86.58円、NZドル/円は78.95円へと下落しました。

26日の北朝鮮による短距離弾道ミサイルの発射は、為替市場ではそれほど材料視されませんでした。


[これからの展開]

CFTC(米先物取引委員会)は8月25日、22日(火)時点のIMM通貨先物の非商業(投機)部門のポジション動向を発表しました。

それによると、NZドルのポジションは21,882枚の買い越しとなり、前週15日の24,839枚から減少しました。買い越しの減少は、3週連続です。

NZドルの買い越しは、今年7月18日に35,981枚だったため、投機筋のNZドルの買いポジションは、この1か月間である程度解消されたと考えられます。ただ、依然として2013年5月以来の高水準にあり、買いポジションの解消余地はまだありそうです。

NZドル/米ドルは先週金曜日(25日)、一時0.72米ドル台半ばへと反発しました。FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長が米ジャクソンホールでの講演で、次の利上げ時期について言及しなかったことを受けて、米ドルが全般的に下落したことが背景です。市場では、講演で追加利上げの時期に関して新たな材料が提供されるのでは?との期待も一部あったため、失望感から米ドルが売られました。

一方で、NZドルにもマイナス材料が目立つ状況です。RBNZ(NZ準備銀行)のウィーラー総裁やマクダーモット総裁補佐が8月10日、NZドル高をけん制。NZ財務省は8月23日、2017/18年度のNZ経済成長率見通しを下方修正しました。

米ドルが軟調に推移していれば、NZドル/米ドルは比較的底堅い展開が予想されます。ただ、高水準にある投機筋のNZドルの買い越しをみると、米ドルのプラス材料、あるいはNZドルのマイナス材料が提供された場合、NZドル/米ドルは下げ幅が大きくなる可能性もあり、注意が必要です。

(シニアアナリスト 八代和也)

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