市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/24 11:10南アフリカのCPI上昇率が一段と鈍化。GDP次第では追加利下げの可能性も!?

[レビュー]

24日東京時間午前の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(23日)のNY終値水準での“もみ合い”でした。米カンザスシティ連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)を控え、様子見ムードが漂う展開でした。ジャクソンホール会議は、米ワイオミング州ジャクソンホールで24〜26日の3日間開催。現地時間25日(金)には、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長やドラギECB(欧州中央銀行)総裁が講演を行う予定です。


[これからの展開]

南アフリカの7月CPI(消費者物価指数)が昨日(23日)発表されました。結果は前年比+4.6%と、6月の+5.1%から上昇率が鈍化。2015年10月以来、1年9か月ぶりの低い伸びとなりました。

SARB(南アフリカ準備銀行)は今年7月の政策会合で、南アフリカのインフレ見通しが改善するなかで、経済成長見通しが悪化したとして、0.25%の利下げを決定しました。

南アフリカ経済は、昨年10-12月期と今年1-3月期の2四半期連続でマイナス成長を記録。2009年以来のリセッション(景気後退)に陥りました。一方、CPIは昨年12月の+6.7%をピークに鈍化傾向。SARBのインフレ目標(+3〜6%)の範囲内に4か月連続で収まり、さらに目標中央値である+4.5%に接近しました。

SARBのクガニャゴ総裁は7月の会合時の会見で、「将来の金融政策はデータ次第」と語り、追加利下げの可能性に言及しませんでした。ただ、CPI上昇率が一段と鈍化したことで、SARBは景気対応のための利下げを行いやすくなったと考えられます。南アフリカの4-6月期のGDPが9月5日に発表されます。GDPで同国経済の低迷が改めて示されれば、SARBは次回9月21日の会合で追加利下げに踏み切る可能性があります。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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