市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/21 14:3523日に南アフリカのCPI発表、ランドの動向に影響を与える可能性も!?

[レビュー]

21日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね先週金曜日(18日)のNY終値水準での“もみ合い”となりました。日経平均の下落に対し、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

南アフリカの裁判所が8月15日、同国の護民官(オンブズマン)によるSARB(南アフリカ準備銀行)の責務変更の提案を退けました。

SARBは、「物価安定と通貨(=南アフリカランド)の価値を守る」ことを責務としています。護民官は6月、SARBの責務を「均衡の取れた持続的な経済成長を促す」へと変更することを求めていました。裁判所が責務変更の提案は退けたことは、ランドにとってプラス材料と考えられます。

一方で、ズマ大統領の不信任案は8月8日に僅差で否決されたものの、南アフリカの政局不安は依然として残っています。また、与党ANC(アフリカ民族会議)政策会議が7月にSARBの完全国有化を提案したことで、市場ではSARBの独立性をめぐる懸念が根強くあります。これらはランドにとってマイナス材料と考えられます。

プラス・マイナス双方の材料が存在するなか、今週水曜日(23日)に南アフリカの7月CPI(消費者物価指数)が発表されます。CPI上昇率は、昨年12月の前年比+6.7%をピークに鈍化傾向にあります。今年6月には+5.1%と、2015年11月以来、1年7か月ぶりの低い伸びを記録。SARBのインフレ目標(+3〜6%)内に3か月連続で収まりました。

SARBは今年7月、インフレ見通しが改善するなか、経済成長見通しが悪化したことで、0.25%の利下げに踏み切りました。市場では追加利下げ観測があります。今回のCPIが市場予想である前年比+4.6%を下回れば、追加利下げ観測が強まる可能性があります。その場合、ランドの重しとなりそうです。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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