市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/10 14:06RBNZ総裁が「NZドルの下落を望む」と発言。NZドルに下押し圧力か

[レビュー]

10日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/円は80.28円、NZドル/米ドルは0.7299米ドルへと値を下げました。RBNZ(NZ準備銀行)のウィーラー総裁がNZドル高をけん制し、NZドルに下押し圧力が加わりました。

日経平均が下落するなか、円は強含み。一時、米ドル/円は109.90円、ユーロ/円は128.96円、豪ドル/円は86.54円へと下落しました。


[これからの展開]

RBNZは本日(10日)、政策金利を過去最低の1.75%に据え置くことを決定しました。据え置きは、5会合連続です。

市場では今回、RBNZがNZドル高をけん制し、2019年7-9月期に想定している利上げ時期を後ずれさせるとの見方がありました。

RBNZは声明で、NZドルについて「5月の声明以降、米ドルの軟化が一部要因となってTWI(貿易加重指数)が上昇した」と指摘。「貿易財インフレの上昇や、よりバランスの取れた成長を実現するために、NZドルの下落が必要だ」と強調しました。

RBNZのウィーラー総裁は政策会合後、「NZドルの下落を望む」と述べ、「RBNZには(為替)介入する能力があり、いつでも実施可能だ」と語りました。さらにその後、マクダーモット総裁補佐が「RBNZはNZドルの水準に対し、5月よりも若干不快感を覚えている」としたうえで、「市場は、最近のNZドル高に対するRBNZの不快感を認識すべきだ」と発言。NZドル高をけん制しました。

一方、金融政策報告における政策金利(OCR)見通しは、前回5月から変化なし。2019年4-6月期まで平均1.8%に維持された後、2019年7-9月期に平均1.9%へと上昇するとの見通しが示されました。RBNZの現在の政策金利は1.75%。OCR見通しをみると、RBNZは引き続き、今後2年間の政策金利据え置きを想定しているようです。

今回は、想定される利上げ時期が5月から据え置かれたものの、ウィーラー総裁やマクダーモット総裁補佐がNZドル高をけん制しました。NZドルは上値が重い展開になる可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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