市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/09 14:07円が全面高の展開。10日朝、RBNZが政策金利を発表!!

[レビュー]

9日東京時間の外国為替市場では、円が全面高の展開。一時、米ドル/円は109.74円、豪ドル/円は86.29円、NZドル/円は80.23円へと下落しました。北朝鮮情勢の緊迫化への懸念から、リスク回避の動きが強まりました。米国のトランプ大統領は8日、「北朝鮮が米国に脅しをかけるならば、世界がこれまで目にしたことのないような炎と怒りに見舞われることになる」と発言。朝鮮中央通信は9日、北朝鮮がグアムへのミサイル攻撃を慎重に検討していると伝えました。

南アフリカ議会は昨日(8日)、ズマ大統領の不信任投票を実施。賛成177、反対198(棄権9)で否決され、ズマ大統領の続投が決まりました。


[これからの展開]

日本時間10日(木)午前6時、RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を発表します。今回は、政策金利と声明に加え、金融政策報告の公表やウィーラー総裁の会見があります。それらの内容がNZドルの動向に影響を与える可能性があります。

RBNZは前回6月22日の会合で、政策金利を過去最低の1.75%に据え置くことを決定。その時の声明で、「金融政策はかなりの期間、緩和的になる」と改めて表明。「とりわけ国際的な見通しに多くの不確実性が残っており、それに応じて政策の調整が必要になる可能性がある」とし、引き続き、追加利下げに含みを持たせました。

市場では、今回、政策金利の据え置きが決定されるとの見方が有力。そのため、関心は、声明や金融政策報告、ウィーラー総裁の会見に向いています。

声明は、NZドルに関する文言が焦点になりそうです。前回6月は、「NZドルの下落は、貿易部門の成長見通しのリバランスに寄与するだろう」でした。NZドル高をけん制するような文言に変われば、NZドルにとってマイナス材料と考えられます。

金融政策報告では、CPI上昇率やOCR(オフィシャル・キャッシュ・レート、政策金利)の見通しに注目です。RBNZは前回5月の金融政策報告で、CPI上昇率が2%に達するのは2019年4-6月期と予想。その見通しをもとに、2019年7-9月期の利上げを示唆しました(それまでは「据え置き」)。

市場では、RBNZがNZドル高をけん制し、2019年7-9月期に想定している利上げ時期を後ずれさせるとの見方もあります。5月の金融政策報告で示されたRBNZの想定よりも、NZドルのTWI(貿易加重指数)が高く、4-6月のCPI上昇率が下振れたためです。NZドルがけん制されて、想定される利上げ時期が後ずれすれば、NZドルが下落する可能性があります。一方、NZドル高がけん制されず、想定される利上げ時期も据え置かれれば、NZドルが上昇しそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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