市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/04 15:14高止まりするNZドルのTWI、RBNZがけん制する可能性も!?

[レビュー]

4日東京時間の外国為替市場では、豪ドルがやや強含み。一時、豪ドル/円は87.77円、豪ドル/米ドルは0.7970米ドルへと上昇しました。豪州の6月と4-6月期の小売売上高が市場予想を上回り、豪ドルを下支えしました。

小売売上高の結果は以下のとおりです。( )は市場予想
・6月:前月比+0.3%(+0.2%)
・4-6月期:前期比+1.5%(+1.2%)


[これからの展開]

NZドル高が進んでいます。通貨の総合的な価値を示す、NZドルのTWI(貿易加重指数)は、7月27日に79.38へと上昇し、2月8日以来、5か月半ぶりの高水準を記録。5月の直近の安値(74.70)からの上昇率は一時、約6%に達しました。NZドル高の背景には、乳製品などNZの主力輸出品の価格上昇やRBNZの利上げ観測、米ドルが全般的に下落したことが挙げられます。

TWIは足もとでは78台で推移し、7月27日以降に若干反落しました。ただ、RBNZは5月の金融政策報告で、TWIは今年6月に76.0、9月に75.8との見通しを示しました。TWIは現在もその見通しを上回っています。

NZの4-6月期CPIは前年比+1.7%と、1-3月期の+2.2%から上昇率が鈍化し、RBNZの5月時点の見通しの+2.1%を下回りました。NZドル高は、CPIや景気の下押し圧力になるため、4-6月期のCPIが見通しを下振れたことで、RBNZはこれまで以上にNZドル高を警戒する可能性があります。

RBNZの次回の政策会合は8月10日。NZドルが高止まりする、あるいは一段と上昇基調を強める場合、RBNZは政策会合時の声明で、NZドル高けん制のトーンを強めるかもしれません。なお、前回6月は「NZドルの下落は、貿易部門の成長見通しのリバランスに寄与するだろう」でした。


*17通貨バスケット
(出所:RBNZ資料より作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ