市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/02 13:38雇用統計を受けてNZドルが下落。ポジションの偏りに引き続き注意が必要

[レビュー]

2日東京時間の外国為替市場では、NZドルが軟調。一時、NZドル/円は81.82円、NZドル/米ドルは0.7416米ドルへと下落しました。NZの4-6月期雇用統計で、就業者が前期比0.2%減と、市場予想(+0.7%)に反してマイナスとなり、NZドルに下押し圧力が加わりました。

日経平均は一時2万円を回復し、円は弱含みました。一時、米ドル/円は110円台後半、ユーロ/円は131円台、豪ドル/円は88円台へと上昇しました。


[これからの展開]

CFTC(米先物取引委員会)は7月28日、25日(火)時点のIMM通貨先物の非商業(投機)部門のポジション動向を発表。NZドルのポジションは34,805枚の買い越しでした。2004年以降最大を記録した前週18日の35,981枚から減少したものの、依然として高水準にあります。


(トムソン・ロイターより作成)

ポジションがどちらかに偏るほど、何らかのきっかけでポジションを解消する動きが強まった場合、その反動も大きくなる可能性があります。現在は買い越しに傾いている状況です。ポジション解消に伴うNZドル売り圧力の増大に注意が必要です。

NZドル/米ドルは5月以降、堅調に推移してきました。米国の政局の不透明感やFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げペース鈍化観測(=米ドルのマイナス材料)を背景に、米ドルが全般に下落したことが主な要因です。

米政局の不透明感は払しょくされていないことから、NZドル/米ドルの上昇傾向は続く可能性があります。一方で、来週木曜日(10日)にRBNZ(NZ準備銀行)の政策金利発表があります。重要経済イベントを前に、ポジション調整の動きが出やすくなることも考えられます。その状況で、米ドルの買い材料、あるいはNZドルの売り材料が新たに提供された場合、NZドルは下げ幅が大きくなる可能性もあります。

(シニアアナリスト 八代和也)

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.04.19 14:40 更新カナダドル/円:方向感の乏しい状況は変化するか!?【ポイント】・カナダドル/円は4月1日以降、83円台を中心に上下動を繰り返す・90日移動平均線がサポートラインとして機能する一方、200日移動平均線が上値を抑え…
  • 2019.04.18 15:20 更新豪ドル:豪失業率が若干上昇【ポイント】・雇用が堅調に増加する一方、3月の失業率は若干上昇・RBA(豪中銀)が重視する失業率の上昇は、利下げを促す要因となり得る・ただし、失業率は依然として…
  • 2019.04.17 15:30 更新RBNZ(NZ中銀)は5月にも利下げか【ポイント】・1-3月期CPI上昇率はRBNZの見通しを下回る。RBNZが5月に利下げを行う可能性が高まった・企業信頼感指数(4/30)や雇用統計(5/1)が軟…
  • 2019.04.16 15:28 更新RBA議事録:利下げの可能性に言及。その条件も明示【ポイント】・RBA(豪中銀)議事録は、利上げの確率は低いと指摘・“インフレ率が低水準にとどまり、失業率が上昇を続ければ”、利下げが適切になる可能性も・18日の…
  • 2019.04.15 13:43 更新豪ドル:文言変更の理由は!? 16日のRBA議事録に注目【ポイント】・16日のRBA(豪中銀)議事録では、声明の文言変更の理由が明らかになるか!?・政策スタンスのシフトが明確に示されなければ、豪ドルの上昇材料になりそ…

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ