市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/07/28 14:18トルコ中銀は金融政策を据え置き。トルコリラ/円がレンジを抜けるには材料不足!?

[レビュー]

28日東京時間の外国為替市場では、円がやや強含み。一時、米ドル/円は110.93円、ユーロ/円は129.56円、豪ドル/円は88.37円、NZドル/円は82.98円へと下落しました。軟調な日経平均を背景に、円買い圧力が強まりました。


[これからの展開]

TCMB(トルコ中央銀行)は7月27日、2会合連続で金融政策の現状維持を決定。3つの政策金利(1週間物レポ金利、翌日物貸出金利、翌日物借入金利)と、1月半ばから事実上の政策金利となっている後期流動性貸出金利をすべて据え置きました。

声明の内容は前回6月とほぼ同じでした。声明では、政策金利を据え置いた理由を「最近のコスト要因の改善や食品価格の一部調整見通しがディスインフレに寄与するとはいえ、現在の高いインフレ率は価格設定行動にリスクをもたらすため」と説明。インフレ見通しが著しく改善するまで金融政策の引き締めスタンスを維持するとしたうえで、「インフレ期待や企業の価格設定行動、そしてインフレに影響を及ぼすその他の要因を注視し、必要に応じて一段の金融引き締めを行う」と強調。追加利上げに含みを残しました。

今回のTCMBの金融政策決定や声明に対し、トルコリラに大きな反応はみられませんでした。ただ、TCMBの次の一手は利下げ(=後期流動性貸出金利の引き下げ)との見方が市場にあるなかで、TCMBが追加利上げの可能性を残したことは、トルコリラにとってプラス材料と考えられます。

テクニカル面から考えると、トルコリラ/円は、約3か月にわたって、90日移動平均線(MA)が下値支持線、200日MAや32円が上値抵抗線として機能してきました。90日移動平均線より下の水準、あるいは32円より上の水準で定着した場合、抜けた方向に動きが加速する可能性もあります。ただ、上下どちらかに抜けるには、現時点で材料不足でしょう。

トルコリラ/円(日足、2017/2/10〜)

 出所:M2JFXチャート

(シニアアナリスト 八代和也)

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