市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/07/25 14:1826日に豪州の第2四半期CPIが発表。豪ドル上昇の材料となるか

[レビュー]

25日東京時間の外国為替市場は動意に乏しい展開。米ドル/円は111円ちょうどを挟んでの小動き。豪ドル/円、NZドル/円も概ね昨日NY時間の終値付近で小動きとなりました。米FOMC(25-26日)を控え、様子見の地合いとなりました。

[これからの展開]

明日26日(日本時間10時30分)に豪州の第2四半期CPI(消費者物価指数)が発表されます。豪州の第1四半期CPIは前年比+2.1%と2016年第4四半期の同+1.5%からインフレ率が加速。RBA(豪準備銀行)のインフレ率の目標レンジ(+2-3%)の下限を上回りました。RBAが重視するCPIトリム平均(※1)とCPI加重中央値(※2)もそれぞれ前年比+1.9%、+1.7%と上昇傾向にあり、RBAの目標インフレ率に接近しました。

 


(※1)変動の大きい一定割合の品目を除いた加重平均値
(※2)品目の構成比率を加味した中央値

第2四半期CPIの市場予想は前年比+2.2%とインフレ率がやや上昇する見込みです。一方で、CPIトリム平均は+1.8%同とやや鈍化、CPI加重中央値は同+1.7%と横ばいが予想されています。

OIS(翌日物金利スワップ)によれば、24日時点で市場が織り込む年内(12月)の利上げ確率は19.6%です。利上げ確率が50%を超えるのは2018年7月以降となっています。堅調な雇用統計や、タカ派的と市場が受け止めた18日のRBA議事録(7/4開催分)もあり、豪ドルは対米ドルで約2年2か月ぶり、対円では約1年8カ月ぶりの高値まで上昇しました。今後、豪ドルが一段と上昇するためには、CPIトリム平均やCPI加重中央値でもインフレ率の上昇が確認され、RBAの利上げ観測が一段と高まる必要があるのかもしれません。

(市場調査部 根岸慎太郎)

--------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.02.22 16:35 更新RBNZ副総裁が利下げの可能性に言及し、NZドルが下落【ポイント】・ RBNZが自己資本要件(銀行に求める自己資本)の引き上げを提案・その場合、借入コストが上昇して金融環境が引き締まる可能性も・RBNZ(NZ中銀)…
  • 2019.02.21 14:31 更新豪ドルは強い雇用や利下げ観測で上下に往って来い【アップデート】本日午後2時30分ごろ、ロイター通信が、「中国・大連港の税関当局が豪州産石炭輸入を無期限禁止」と報道。豪ドルは、対米ドルで報道前の0.717米ド…
  • 2019.02.20 15:18 更新21日に豪雇用統計発表。豪ドルが反応する可能性あり【ポイント】・RBA(豪中銀)は住宅市場への懸念を強める一方、労働市場について楽観的な見方・今回の雇用統計が弱めの結果でも、RBAの楽観的な見方に変化なし!?・…
  • 2019.02.19 14:35 更新RBAが住宅市場への懸念を強めていることが判明【ポイント】・RBA(豪中銀)は、「住宅価格が一段と下落すれば、消費が予想よりも弱くなる可能性がある」と指摘・RBAの利下げ観測は、議事録を受けて一段と高まる可…
  • 2019.02.18 13:58 更新豪ドルは19日のRBA議事録に注目【ポイント】・RBA(豪中銀)の政策スタンスは、“引き締めバイアス”から“中立”へシフト・議事録では、政策スタンスがシフトした背景が判明しそう[レビュー]18日…

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ