市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/07/11 14:56米ドル/円が約4か月ぶりの高値。豪ドル/米ドルは0.77米ドルに近づくにつれて上値が重くなりそう

[レビュー]

11日東京時間の外国為替市場では、円が弱含み。一時、米ドル/円は114.40円台、ユーロ/円は130.30円近辺、英ポンド/円は147.30円近辺、豪ドル/円は87.10円近辺へと上昇しました。日銀と他の先進国中央銀行との金融政策の方向性の違いを背景に、円に下押し圧力が加わりやすい地合いのなか、日経平均の上昇がさらなる重石となりました。

NZドルも軟調。一時、NZドル/円は82.60円近辺、NZドル/米ドルは0.7220米ドル台へと下落しました。一部のマイナーな経済指標(NZのクレジットカード支出)を除けば、NZドル売りにつながるような材料は特になく、ポジション調整が中心と見られます。


[これからの展開]

CFTC(米先物取引委員会)は7月7日、4日(火)時点のIMM通貨先物の非商業(投機)部門のポジション動向を発表しました。

それによると、豪ドルのポジションは32,414枚の買い越しとなり、前週6月27日の19,749枚から増加。約2か月ぶりの高水準となりました。買い越しは、2016年に6万枚近く、2012年には10万枚を超えるまで拡大する場面がありました。それらを踏まえると、投機筋の豪ドル買い余力はまだあると考えることもできそうです。

もっとも、豪ドル/米ドルは昨年3月以降、0.77米ドル近辺で反落する展開が続き、今回の上昇局面でも0.77米台に定着できずに反落しました。そのため、0.77米ドルに近づくにつれて、利益確定売り圧力が強まると考えられます。

CFTC統計の豪ドルのポジション
 
*買いポジション−売りポジション
(トムソン・ロイターより作成)

豪ドル/米ドル(日足、2016/2/9〜)

(出所:M2JFXチャート)

(シニアアナリスト 八代和也)

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