市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/07/07 15:41円が全面安の展開。RBA理事が政策金利を当面据え置くことを示唆

[レビュー]

7日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は113.81円、ユーロ/円は129.86円、豪ドル/円は86.27円、NZドル/円は82.85円へと上昇しました。日銀が国債の買い入れ増額や指値オペの実施を通告。日銀が長期金利を抑える姿勢を示したことで、円売り圧力が強まりました。


[これからの展開]

RBA(豪準備銀行)は7月4日に政策金利を過去最低の1.50%に据え置きました。市場では、ECBやBOE、BOCに追随して、RBAも声明でタカ派的な姿勢を示すのでは?との観測があったものの、声明の内容は6月から大きな変化がありませんでした。*ECB:欧州中央銀行、BOE:英イングランド銀行、BOC:カナダ銀行

RBAのハーパー理事は昨日(6日)、「豪州のファンダメンタルズは、完全雇用に達している米国などと同じではない」と指摘し、ECBなどのタカ派的な姿勢に「RBAが加わる理由はない」と明言しました。

ハーパー理事は、豪雇用の伸びの方向性は心強いとしつつも、「豪労働市場には、多くのスラックが存在する明確な兆候がある」と指摘。「依然として多くの点で不完全雇用であり、インフレ率の上昇は明確ではない」と強調しました。利上げを急ぎたくない多くの証拠があるとし、「今のところ、政策金利を据え置くことが心地よい」と語りました。

ハーパー理事の発言からは、RBAが近い将来に金融政策を変更する可能性は低いことが感じ取れます。利上げ、あるいは利下げが現実味を帯びてくるのは、労働市場や住宅市場の状況が大きく変化した時と考えられます。

(シニアアナリスト 八代和也)

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