市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/07/06 14:57RBAの利上げ観測残る。豪ドル/米ドルの下支え材料になりそう

[レビュー]

6日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、米ドル/円は112.89円、ユーロ/円は128.00円、豪ドル/円は85.77円、NZドル/円は82.13円へと下落しました。北朝鮮情勢の緊迫化への懸念を背景に、リスク回避の動きが優勢となりました。国連安全保障理事会は5日、緊急会合を開催。米国のヘイリー国連大使は、国際社会が北朝鮮に対して外交圧力を加えることが望ましいとしつつも、「やむを得なければ、軍事力を行使する用意がある」と述べました。


[これからの展開]

豪ドル/米ドルは、6月30日に一時0.7708米ドルへと上昇。3月以来、約3か月ぶりの高値をつけました。その後、7月4日のRBA(豪準備銀行)の政策金利発表時の声明を受けて反落。豪ドル/米ドルは一時、0.75米ドル台へと下落しました。

RBAの声明は、6月から大きな変化がありませんでした。ECB(欧州中央銀行)やBOE(英イングランド銀行)、BOC(カナダ銀行)の総裁が量的緩和の縮小や利上げに前向きと受け取れる発言をしたことから、RBAも追随して、声明がタカ派的な内容になるのでは?との観測がありました。そうならなかったことで、豪ドルが売られました。

ただし、市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)を見ると、RBAの利上げ観測は会合前と後ではそれほど大きく変化していません。OISでは、来年4月までに利上げが行われる確率が、会合前日の3日時点で41.3%織り込まれていました。利上げの確率は、会合当日の4日に29.5%へと低下したものの、翌5日には36.3%へと上昇しました。

RBAの利上げ観測が残っていることは、豪ドルにとってプラス材料と考えられます。RBAの声明を材料にした豪ドル/米ドルの下落は、一服する可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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