市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/26 14:50投機筋のNZドル買いポジションが4年1か月ぶりの高水準

[レビュー]

26日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね先週金曜日(23日)のNY終値水準での“もみ合い”となりました。

米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が、米インフレ率が鈍化したのは一時的要因によるもので、追加利上げの妨げにならないとの見方を示したものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

CFTC(米先物取引委員会)は6月23日、20日(火)時点のIMM通貨先物の非商業(投機)部門のポジション動向を発表しました。

それによると、NZドルのポジションは21,455枚の買い越しとなり、前週6月13日の1,595枚から急増。買い越しは、2013年5月以来、4年1か月ぶりの高水準となりました。投機筋のNZドル買い余力が少なくなりつつあると考えることもできそうです。

また、日足チャートを見ると、NZドル/米ドルは昨年7月以降、0.73米ドル台で反落する展開が続いてきました。0.73米ドルに近づく場面では、利益確定売り圧力が強まると見られます。

堅調な乳製品価格や米国の政局不透明感、NYダウなど米国株の上昇を背景に、NZドル/米ドルは5月半ば以降、上昇しました。取り巻く状況に大きな変化は見られないものの、CFTC統計や日足チャートを見ると、NZドル/米ドルはいったん伸び悩む可能性があります。2016年9月7日高値の0.7488米ドルを目指すには、新たに材料が必要かもしれません。

CFTC統計のNZドルのポジション

*買いポジション−売りポジション
(出所:Bloombergより作成)

NZドル/米ドル(日足、2016/5/19〜)

(出所:M2JFXチャート)

(シニアアナリスト 八代和也)

---------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.02.19 14:35 更新RBAが住宅市場への懸念を強めていることが判明【ポイント】・RBA(豪中銀)は、「住宅価格が一段と下落すれば、消費が予想よりも弱くなる可能性がある」と指摘・RBAの利下げ観測は、議事録を受けて一段と高まる可…
  • 2019.02.18 13:58 更新豪ドルは19日のRBA議事録に注目【ポイント】・RBA(豪中銀)の政策スタンスは、“引き締めバイアス”から“中立”へシフト・議事録では、政策スタンスがシフトした背景が判明しそう[レビュー]18日…
  • 2019.02.15 15:43 更新エスコムをめぐる懸念で南アフリカランドに対して下落圧力【ポイント】・エスコム(南アフリカの国営電力会社)が経営危機。公共企業省は実質破たん状態との見解・南アフリカ政府はエスコムを支援する方針。20日に詳細を発表する…
  • 2019.02.14 14:25 更新トルコリラは15日の格付け発表が重要!?【ポイント】・S&Pが15日にトルコの格付けを発表する予定・市場は「Bプラス」の格付け、「安定的」の見通しのいずれも据え置きと予想・格付けや見通しが変更…
  • 2019.02.13 14:55 更新NZドルが急伸。引き続き堅調に推移する可能性も!?【ポイント】・RBNZ(NZ中銀)は政策金利を据え置き・利上げ開始時期の予想は、“2020年7-9月期”から“2021年1-3月期”に後ズレ・国外経済のリスク増…

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ