市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/19 16:1920日RBA議事録に注目。中国経済の動向が豪ドルに影響する可能性も

[レビュー]

19日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は111.17円、豪ドル/円は84.69円、NZドル/円は80.94円まで上昇しました。

本日発表された5月の日本の貿易収支は市場予想に反して赤字となりましが、輸出は前月比+14.9%と6か月連続で増加。輸出が着実に伸びていることが支援材料となり日経平均が堅調に推移したことで円売りがやや優勢となりました。

[これからの展開]

明日20日(日本時間10時30分)にRBA(豪準備銀行)議事録が公表されます。6日に行われたRBA理事会では、政策金利が過去最低の1.5%に据え置かれました。据え置きは9回連続となりました。

6日の声明では、これまでと同様、今後の金融政策の先行きについては言及されませんでした。一方で、労働市場などに関する見解には多少の変更が見られました。

労働市場に関しては、関連指標はマチマチとしつつも、「雇用の伸びはここ数カ月強まっている」との見解を示しました。前回は「雇用の伸びはやや強まっている」でした。RBAは労働市場に関する見方をやや上方修正したと取ることができそうです。

実際に、15日に発表された5月の豪雇用統計は失業率が5.5%、雇用者数が前月比4.2万人増と、いずれも市場予想の5.7%、1.0万人増よりも強い結果でした。明日のRBA議事録で労働市場などに関して、どのような意見が交わされたのか注目です。

一方で、豪ドルが堅調に推移するかは、中国の動向にも目を向ける必要がありそうです。鉄鉱石価格は今年2月の94.91ドルをピークに6月13日には54.3ドルまで下落しています。直近の中国経済指標では、マークイットが発表した5月の中国製造業PMIが活動拡大の境目となる50を割り込むなど、中国経済には鈍化傾向が見られます。

 

中国経済の鈍化傾向が続いた場合、鉄鉱石価格は上値の重い状況となるかもしれません。その場合、連動性の高い豪ドルの重石となるため、豪州経済とともに、中国経済の動向にも注意する必要はありそうです。

(市場調査部 根岸慎太郎)

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