市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/16 15:14TCMBは政策金利据え置き。トルコリラ/円は90&200日移動平均線の間での上下動が続くか!?

[レビュー]

16日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は111.24円、豪ドル/円は84.45円、NZドル/円は80.18円へと上昇しました。日経平均の上昇を背景に、円売り圧力がやや強まりました。日銀が金融政策の現状維持を7対2の賛成多数で決定。これは市場の予想通りの結果だったため、日銀の決定に対して為替市場に大きな反応はみられませんでした。

[これからの展開]

TCMB(トルコ中央銀行)は昨日(15日)、3つの政策金利(1週間物レポ金利、翌日物貸出金利、翌日物借入金利)をすべて据え置くことを決定。1月半ば以降、事実上の政策金利となっている後期流動性貸出金利も12.25%に据え置きました。TCMBは前回まで3回連続で後期流動性貸出金利を引き上げたものの、いったん休止しました。

TCMBは声明で、政策金利を据え置いた理由を「最近のコスト要因の改善や食品価格の一部調整見通しがディスインフレに寄与するとはいえ、現在の高いインフレ率は価格設定行動にリスクをもたらす」ためと説明。一方で、「物価安定の目標のために利用可能なすべての手段を使う」と表明し、「インフレ見通しが著しく改善されるまで、金融政策の引き締めスタンスを維持する」と強調。「インフレ期待や企業の価格設定行動、そしてインフレに影響を及ぼすその他の要因を注視し、必要に応じて一段の金融引き締めを行う」とし、追加利上げに含みを残しました。

TCMBの今回の決定は、市場予想通りで、それほど材料視されませんでした。トルコリラ/円は約1か月半にわたって、おおむね90日移動平均線(MA)と200日MAの間で上下動を繰り返してきました。TCMBや日銀の金融政策発表が終わり、トルコリラと円の双方とも目先の独自材料が乏しい感があります。トルコリラ/円は、90日MAと200日MAの間を中心とした動きがしばらく続く可能性があります。

トルコリラ/円(日足、2017/1/30〜)

出所:M2JFXチャート

(シニアアナリスト 八代和也)

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