市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/15 14:00NZドル/米ドルの0.73米ドル台定着には材料が必要か

[レビュー]

15日東京時間の外国為替市場では、豪州の5月雇用統計を好感し、豪ドルが堅調に推移。一時、豪ドル/円は83.54円、豪ドル/米ドルは0.7626米ドルへと上昇しました。豪州の雇用統計は、失業率が5.5%、雇用者数が前月比4.2万人増と、いずれも市場予想の5.7%、1.0万人増よりも強い結果でした。

NZドルは下落。一時、NZドル/円は78.97円、NZドル/米ドルは0.7209米ドルへと値を下げました。NZの1-3月期GDPが前期比+0.5%、前年比+2.5%と、市場予想の+0.7%、+2.7%を下回り、NZドルの重しとなりました。


[これからの展開]

NZドル/米ドルが5月半ば以降、上昇傾向にあります。昨日(14日)、一時0.7315米ドルへと上昇し、約4か月ぶりの高値をつけました。

NZドル/米ドルの上昇の背景には、米国の政局不透明感やFRB(米連邦準備理事会)の利上げペース鈍化観測から米ドルが弱含んだことが挙げられます。NZ最大の輸出品である乳製品の価格が上昇し、NZドルのプラス材料が出たことも、NZドル/米ドルにとって追い風となりました。

日足チャートをみると、NZドル/米ドルは昨年7月以降、0.73〜0.74米ドル台で反落する展開が続きました(*下のチャート参照)。そのため、0.73米ドルに近づく場面では利益確定売り圧力が強まりそうです。0.73米ドル台に定着するには、さらなるNZドル買い、あるいは米ドル売りの材料が必要かもしれません。

目先の主な材料として、NZドル側が20日の乳製品電子オークションや22日のRBNZ(NZ準備銀行)政策金利発表、米ドル側がダドリーNY連銀総裁(19日)などFRB当局者の講演が挙げられます。

NZドル/米ドル(日足、2016/7/1〜)

(出所:M2JFXチャート)

(シニアアナリスト 八代和也)

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