市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/14 16:0515日のNZ・GDPや豪雇用統計、TCMB政策金利発表に注目

[レビュー]

14日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(13日)のNY終値水準での“もみ合い”となりました。FOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利発表やイエレンFRB(米連邦準備理事会)議長の会見を控え、様子見ムードが漂いました。

中国の5月小売売上高や鉱工業生産、NZの1-3月期経常収支が発表されたものの、為替市場に大きな反応は見られませんでした。


[これからの展開]

BOC(カナダ銀行、中央銀行)当局者が今週、BOCが近い将来に利上げに動く可能性があることを示しました

ウィルキンス上級副総裁が12日、「BOCは最近の景気動向に勇気づけられている」と述べ、「経済成長が持続する中で、かなりの金融刺激策が必要かどうかを点検する」と語りました。ポロズ総裁は13日、カナダ経済は勢いを強めつつあり、しかも特定の分野ではなく広範囲にわたっていると分析。政策金利は異常に低い状態が続いていると指摘し、2年半前に起きた原油価格下落によるショックを相殺するために金利は低いと説明。そのうえで、「2015年に実施した利下げは役割をほぼ果たした」と述べました。

BOCは、原油安による経済見通しの悪化を理由に2015年1月と7月にそれぞれ0.25%の利下げを実施した後、政策金利を0.50%に据え置き続けています。

カナダ経済は、堅調に推移しています。アルバータ州で発生した大規模な森林火災の影響で昨年4-6月期にマイナス成長(前期比年率換算-1.4%)に落ち込んだものの、その後回復。7-9月期に前期比年率換算+4.1%、10-12月期に+2.7%、今年1-3月期に+3.7%と、3四半期連続でプラス成長を達成しました。

原油価格が下落基調を強めなければ、ポロズ総裁らの発言をみる限り、BOCは近い将来に利上げに踏み切る可能性がありそうです。仮に利上げが行われた場合、2010年9月以来となります。

ポロズ総裁やウィルキンス上級副総裁の発言を受けて、市場ではBOCの年内利上げ観測が高まりました。利上げ観測を背景に、加ドルは堅調に推移しそうです。BOCの次回会合は、7月12日です。

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日本時間15日(木)7時45分にNZの1-3月期GDP、10時30分に豪州の5月雇用統計、20時にTCMB(トルコ中央銀行)の政策金利が発表されます。

市場予想は以下の通り。
・NZのGDP:前期比+0.7%、前年比+2.7%
・豪雇用統計:失業率5.7%、雇用者数+1.00万人
・TCMB政策金利:1週間物レポ金利、翌日物貸出金利、翌日物借入金利、後期流動性貸出金利のいずれも「据え置き」

市場予想からかけ離れる結果になれば、NZドルや豪ドル、トルコリラが反応しそうです。

ただし、TCMBの政策金利発表については、声明の内容、とりわけ金融政策に関する文言にも注目です。前回4月会合時は、「インフレ期待や企業の価格設定行動、そしてインフレに影響を及ぼすその他の要因を注視し、必要に応じて一段の金融引き締めを行う」と、追加利上げに含みを残しました。政策金利が据え置かれたとしても、文言が前回から変化した場合、トルコリラが反応する可能性もあります。5月のCPI(消費者物価指数)上昇率がわずかとはいえ4月から鈍化したことや、トルコリラが対米ドルで反発傾向にあることを見ると、文言に変化があるとすれば、ハト派寄りになる可能性の方が高そうです。その場合、トルコリラにとってマイナス材料と考えられます。

(シニアアナリスト 八代和也)

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