市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/12 14:30今週の豪ドルは、15日の豪雇用統計や鉄鉱石価格に注目!!

[レビュー]

12日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね先週金曜日(9日)のNY終値水準での“もみ合い”でした。昨日(11日)行われたフランスの国民議会総選挙の第1回投票で、マクロン大統領の中道新党「共和国前進」が過半数を獲得し圧勝する可能性が高いと伝わりました。ただ、それは事前に予想されていたことから、為替市場に大きな反応は見られませんでした。


[これからの展開]

今週の豪ドルは、15日(木)の豪州の5月雇用統計が独自材料となりそうます。RBA(豪準備銀行)は労働市場や住宅市場を注視する姿勢を示しているため、雇用統計はRBAの金融政策の先行きを予想するうえで重要です。雇用統計は変動が大きいものの、その結果が市場予想からかけ離れるものになれば、豪ドルが反応しそうです。

鉄鉱石価格の動向にも目を向ける必要があります。中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)価格 は6月9日に1トン=54.41米ドルと、昨年7月以来、約11か月ぶりの安値をつけました。鉄鉱石価格は今年2月をピークに下落傾向。ピークからの下落率は4割を超えました。

鉄鉱石価格の下落の背景には、最大の消費国である中国の景気減速によって需要が減少するとの懸念があるようです。鉄鉱石は豪州の輸出全体の約2割を占める最大の輸出品であるため、その価格の下落は豪ドルにとってマイナス材料です。鉄鉱石価格の下落が続けば、豪ドルへの下押し圧力が強まる可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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