市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/08 14:47小幅ながらも乳製品価格上昇、NZドルの支援材料になりそう。9日東京時間の為替市場は英総選挙の結果に要注意

[レビュー]

8日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、米ドル/円は109円台半ば、豪ドル/円は82.60円台、NZドル/円は78.80円台へと下落しました。日銀が「時期尚早」としていた金融緩和の出口戦略の議論について、「説明を重視する」姿勢へと変えつつあるとの報道が背景です。


[これからの展開]

一昨日(6日)、乳製品電子オークション(GDT)が開催されました。乳製品国際価格の指標であるGDT価格指数は1096と、前回5月16日の1089から上昇。小幅ながらも6回連続で上昇し、2014年6月以来、3年ぶりの高水準となりました。乳製品価格上昇の背景には、供給減少への懸念があるようです。

NZにおいて乳製品は最大の輸出品であり、その価格動向は経済に影響を与えます。そのため、乳製品価格の上昇は、NZ経済はもちろん、NZドルにとってもプラス要因と考えられます。NZドル/米ドルの足もとの上昇は、米国の政局の不透明感(=米ドルのマイナス要因)のほか、乳製品価格の上昇も追い風になりました。わずかとはいえ、乳製品価格が上昇したことは、NZドル/米ドルにとってさらなる支援材料と言えそうです。


(出所:Bloomberg、GDT資料より作成)

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本日(8日)、ユーロ圏ではECB(欧州中央銀行)理事会とドラギECB総裁会見、米国ではコミーFBI(米連邦捜査局)前長官の公聴会、英国では総選挙が行われます。3つの経済イベントの結果次第で、為替市場は状況が目まぐるしく変わることも考えられます。英総選挙の投票終了は、日本時間9日午前6時。9日の東京時間の為替市場は、出口調査の結果や開票状況に注目するでしょう。大きく動く可能性もあるため、注意が必要です。

(シニアアナリスト 八代和也)

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