市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/05 14:106日13時30分、RBAが政策金利を発表。新たな材料が提供されるか!?

[レビュー]

5日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね先週金曜日(2日)のNY終値水準での“もみ合い”でした。英国のロンドン中心部で3日に発生したテロ事件に対し、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

日本時間6日(火)13時30分、RBA(豪準備銀行)が政策金利を発表します。RBAは昨年8月に0.25%利下げした後、前回5月まで8回連続で政策金利を過去最低の1.50%に据え置きました。

前回5月2日の会合以降、豪州を取り巻く環境に大きな変化がないことから、RBAは今回も政策金利を据え置く可能性が高いとみられます。

市場は今回の据え置きをほぼ確実視。OIS(翌日物金利スワップ)では、今回の据え置きの確率が96.5%(利下げが3.5%、利上げは0%)織り込まれています。

政策金利が据え置かれた場合、市場の関心は同時に発表される声明に移るとみられます。

RBAは、軟調な労働市場や住宅市場の過熱を懸念。前回会合の議事録では、政策メンバーが「労働市場や住宅市場の動向を引き続き、注意深く監視する必要がある」と考えていたことが判明しました。労働市場の悪化は利下げを検討する要因、住宅市場の一段の過熱は利上げを検討する要因と考えられます。

声明では、特に労働市場や住宅市場、金融政策に関する文言に注目です。前回は、以下の通りでした。

<労働市場について>
・「労働市場の指標はマチマチ」
・「失業率が過去数か月間で若干上昇しているが、雇用の伸びはやや強まっている」
・「失業率は時間とともに徐々に低下するだろう」
・「賃金の伸びは依然として鈍く、当面はこうした状況が続く可能性がある」

<住宅市場について>
・「状況は地域によってかなりの差異がみられる」
・「価格が一部の地域で大幅に上昇している一方、他の地域は下落している」
・「家計の債務の増加ペースは収入の鈍い伸びを上回っている」
・「最近発表された監督措置は、高水準の債務の一段の増加に関連するリスクへの取り組みを支援するだろう」

<金融政策について>
・「入手可能な情報を考慮すると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」

市場は、RBAが政策金利を年内据え置くとの見方が有力です。明日(6日)の声明で、先行きの金融政策に関する新たな材料が提供されれば、豪ドル/円や豪ドル/米ドルが反応する可能性があります。一方、声明が前回から大きな変化がなければ、豪ドル/円や豪ドル/米ドルはそれほど反応しないかもしれません。

(シニアアナリスト 八代和也)

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